『内部者たち』出演時のエピソードを語るウネ役のイエル。
2018/03/29
撮影現場でTバックパンツとハイヒールだけ身に付けた。
現場には男性スタッフが多く(他の女性出演者も)みんな恥ずかしがった。
女性スタッフはバスローブとタオルを持って待機していて、カットがかかるやいなや私を男性たちの目からかばってくれた。
銭湯が好きなのにもう行けない。映画の中の露出シーンだけをキャプチャーした動画が出回った。私が自分から望んで出演したがそんな映像が出回ると羞恥心を感じた。人々が私のプロポーションだけを注視しているのが不快だった。
ぺク・ユンシクとのベッドシーンについては劇中の必要な場面だったために何でもなかった。
その場面を撮った後、조승우が私に「君は本当にすごいね」と言ってきた。
승우とイエルさんは映画の試写会の席で初めて会って、その時にそう言われたと。
⬇︎승우がイエルさんにすごいねって言った、というのは過去のこの記事から。
そういったシーンがあると事前に知らせて、本人の承諾を得て撮影するのは当たり前としても、現場で一切配慮はなかったのかー、そっかー、やっぱそっかー…と、昨年この記事を読んだ時も非常にモヤモヤした。
覚悟の上なんだからそれでいいだろ?という。
この現場がそうだったかは知らないが、そういう場面(全裸とか性行為など)の撮影になると見物に来る野次馬も多くなるとよく聞くよね…水原希子も言ってた…某『万引き家族』でもリリー・フランキーが覗きに来たっていう話を(主演女優たちが)言ってる記事を読んでしまって、ああああああやっぱリリー・フランキーはクソだわ。ていうかそういう現場なんだ是枝作品の現場も。嫌だなー、最低だなーと思って某映画は見なかったな。うん。
有名な話だけど、パク・チャヌクの『お嬢さん』は主演二人の性行為場面を撮影する時は、充分な状況説明と事前準備、そして撮影現場には限られたスタッフ(出来る限り少人数で)しかいなかったという。
そんな「配慮」は二の次三の次なんだなー「普通」は。
マリア・シュナイダーが『ラスト・タンゴ・イン・パリ』で、事前に何も知らされる事なく強姦シーンを撮影されたという話が出た当時…あの時もショックだったし憤りを感じたし、もう二度とベルトリッチ監督の映画なんぞ見たくもない、と思った。
キム・ギドクもな(元々見てないけど…)
「モデルは物じゃない」水原希子が撮影の無理強いを告白
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/mizuhara-kiko
もうそんな創作は見たくない。
映画も音楽も小説も美術も、誰かを踏みにじっていないか、搾取していないか、それがはっきり分からないと楽しむなんて事は出来ない。
自分の好きな作品が搾取の上に成り立っていたら批判したい。
そこに目をつぶって消費しちゃいけない。
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