この日はマチネーと夜の2回の公演がある。
えみこさんは7/3に見てるけど、もう一回見たいからLottery(当日券の抽選)にチャレンジするという。
ホテルまで迎えに来てもらってえみこさんと一緒に劇場に行く。
マチネーの抽選はPM12:00から。 でも皆で11:00頃に行ったらもう凄い行列!
人ごみにまぎれちゃってえみこさんが見えなくなってしまうくらい。 残念ながらえみこさんは抽選に外れてしまった。
劇場前にはツアーバスや小学校のクラス全員で"Wicked"を見に来るみたいな団体客がいーっぱいで入り口は人であふれてきてる。
そのままStage doorの前で待つことに。
開演30分前。
ハッキリ言って、この時点で他の主演クラスの俳優は全員楽屋入りしてて来てないのはRandyだけ。 ドアの前にいるスタッフのおじさんが凄くイライラしてるのが分かるもんなあ。
ひたすら4人でお喋りしながら「Randyまだかな」と待っていたら、来た。
イーストビレッジから地下鉄で来たに違いない!51st.をまっすぐ俯き加減に歩いて来た!!!
手にはボトルと新聞を脇にはさんでる。
数十メートル離れたとこから見ても、私には明らかに判別出来た! この時Randyを待ってたのは私達4人だけ。 いよいよ至近距離に来て私達に気付くとニコっと笑ってヘッドフォンをはずしてくれた。
ぎええええええええ!!本物!!!! 一同ボーゼン。
「Can I take a pic with you?」 「Sure」 でまるで、プチ記者会見@たった4人って感じで写真をとりまくる。 一緒に2shotを撮った友達は、隣にいていいー匂いがしたって言ってた。
うひゃーーー!!(馬鹿MAX)
doorの中に消えていったRandyをずっと見てたら何か壁にある出席簿みたいなのにサインをしてた。後でRandyにひまわりの花束と手紙を渡すので、この中に入れてもらったんだけど(楽屋の管理人さん(?)に言えばドアのすぐその辺までなら入れてもらえる。そこにあるテーブルに、それぞれの俳優さんたちへの差し入れとか手紙とか貢ぎ物が置いてあった)その時にその出席簿を近くで見ました。 毎日キチンと「BOQ」のところにRandyのサインがしてあった。 夜の開演まで皆でイーストビレッジG/Rの旅をする。
夏の炎天下でフラフラになったけど楽しくてしょーがない。
*初めて見る本場ブロードウェイのミュージカル*
Randyが2年前にやったのはOffブロードウェイの舞台だったよね。
でも今回は大メジャーの舞台。私はサントラCDを買ってずっと歌を聞いたり、ミュージカルファンのサイトを見てストーリーを勉強しておいたんだけど、だんだん興味がなかったはずなのにこの"Wicked"が好きになっていた。単純だな自分。
始まってすぐにRandyが登場!
ステージ向かって右手のバルコニーにいる、緑の帽子に黒髪のヅラ、ワンピースっぽい緑のロングコートにかわいいブーツ。むっちゃ可愛い! その他大勢のアンサンブルコーラス隊。歌は"No One Mours The Wicked"
次はOZの国の魔法の学校、入学式のシーン。 トランクを両手で持って登場。一人だけ緑のシャツ。青に細い白のしましまストライプの制服は、上着の丈が短く、ズボンの丈も短くてハーフブーツが。あうぅぅぅ!まるでRandyのために用意した衣裳みたいだけど違うのよね。ていうかこんなに似合うんだもん、代役オーディション合格してトーゼンじゃん?歌は"Dear Old Shiz"
Randyの役Boqはどっか間抜けでとぼけてる。前髪がクリンとなっててまるでキューピーさん。 憧れのGrindaにはずっと名前を覚えてもらえなくて「Bick」と呼ばれてる。 教科書を持ってクルクル踊る群舞のシーンでは殺意を覚えるくらいのキュートさに、双眼鏡を持つ手がブルブル震える。歌は"What Is This Feeling ? "
学校のシーンでもベンチに腰掛け、青(緑っぽい)に白のストライプなんでまるでスイカみたい(どうかもう真面目なレポートは期待しないで) いよいよソロで歌うシーンだ。 Glindaと踊りたいんだけどぜんぜん相手にされなくって舞台のはじっこで、なんと、なんと、なんと親指をくわえながらピョンピョンはねるのです!親指をくわえているシーンは何回も見た(QAF)ピョンピョンはねるシーンも何回も見た(QAF)しかーし、いまだかつて親指をくわえながらピョンピョンはねるRandyを見たことがあっただろうか!?いや、ない。 歌の中で衣裳変えもあるし。歌は"Dancing Through Life"
このあとは後半までは、ほとんど登場しないけど物語はどんどん佳境になる。 Nessaroseの従僕としてまた出て来た時は白いタイツに黒い革靴。シルバーのスーツ(半ズボン)のポッケの部分が「ハート」模様でマンチキンの「M」マーク。 そ、そ、そしていよいよBoqが魔法でブリキ男にかえられちゃう!
Nessaの車椅子に乗ってクローゼットの影に一旦隠れるんだけど、そこで着替えてるみたい。 出て来たBoqは、体をドラム缶につっこんだみたいになってて、頭には漏斗がのっかってて、付け鼻、顎にヤカンの把手、で、で、シルバーのタイツ! ええ、本当にブリキっぽい動きになるんだもん。カクカクカクって。 Boqはブリキになっちまって激怒して市民を煽動。また右手バルコニーに登場して吠えまくり。歌は"March Of The Witch Hunters"
私は個人的にElphabaが大好きだからどんどん彼女が誤解されて追いつめられていくので悲しくなる。Boqの馬鹿たれーお前なんかブリキにしちゃる。
でもねえ、つくづく。 子供の頃から舞台に立っててちゃんとミュージカルの基礎を全部勉強した人だったんだーRandyって。と驚いた。 舞台で歌って踊ってる姿は本物のプロの舞台俳優だった。よく舞台出身の人とかがテレビとか映画に出ると「あ、この人そうだ」ってすぐ分かったりするもんだが、QAFでJustinやってたRandyにはいっこもそういうところがなくって、今回"Wicked"見て初めてRandyがとーんでもない俳優なんだっていうのが分かった。結局そこだよ。
主演の一人Glinda役のKristinさんはラスト歌いながらマジ泣きしてた。まるで演歌の人のよう。どっぷり役にはいってるんだろう。 彼女は本当に王道の「大女優」って感じの人だと思う。 この日はFiyero役の人はオリジナルキャストじゃなくて代役だった。
ラストの展開は凄くベタなんだけど私はこういうの大好きだわ。 カタルシスですね、胸がすっとしますね。それにアメリカのお客さんって皆素直だ。途中でもヒーヒー、ワーワー一喜一憂、一緒になって騒いでリアクションがダイレクトだった。カーテンコールなんて大変。立ち上がって拍手声援の嵐、嵐!雰囲気が面白かったよ。
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