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映画「最後の舞」(原題:vanaprastham)

Photo 「最後の舞」(原題:vanaprastham/The Last Dance)1999年/印度/マラヤーラム語作品
監督:シャージ・N・カルン

南印度ケーララ州の古典芸能のひとつ「カタカリ」の世界を舞台にした物語。

カタカリは日本の歌舞伎、中国の京劇などのように様式化された古典舞踊。
時代設定が1950〜60年代。藩王(マハラジャ)制や差別、カタカリの世界の舞台裏、芸人たちの姿など、芸道もの好きにはたまらない。
共演はスハーシニ。←夫はマニラトナム監督です。

主演のモーハンラールはマラヤーラム語映画界の重鎮役者。
彼の代表作でもある「ザ・デュオ」(タミル語映画)を見ていないんで、これが私の初モーハンラール体験!
最初本物のカタカリの踊り手の人が出てるんだなーと思って見てたら、これが噂のモーハンラール様か!とびっくりです。
情感溢れるマイムの仕草、舞踊の上手さ、表現の豊かさに「ただのオッサンじゃなかったのね」と感動。

この映画は2000年12/8〜24に東京赤坂の国際交流基金フォーラムで行われた「合同アジア映画祭」で上映されました。
アジアフォーカス福岡映画祭での傑作選、これとアリ・ハタミの『魅惑』を見ました。

あらすじ(パンフレットより):カタカリの名手として名を馳せているクンニュクッタンは父親を知らずに育った。
幼少の頃から訓練を積み、現在では比類のない踊り手である彼だが、父親の不在と冷酷な領主に強いられた意に添わぬ結婚が彼を苦しめていた。
ある時クンニュクッタンは寺院での祭りに招待されカタカリを披露することになった。彼はそこでスバドランマという、上流階級の美しい女性と運命的な出会いをする。
しかし彼女は現実と虚構を区別しておらず、クンニュクッタン自身と彼がカタカリで演じる「マハーバーラタ」の主人公アルジュナとを同一視するようになる。
互いに思いを寄せ合うふたりだが、スバドランマが彼の子供を身ごもってから事態は悪化し始める。
彼女はクンニュクッタンに会う事も、彼の手紙を読む事も拒否し、生まれた男の子にさえろくに会わせようとしなかった。
父を知らずに育った自分が、同じく息子に対して父親と名乗れずにいることにクンニュクッタンは絶望する。
だが、それに追い打ちをかけるように彼に知らされたのは、親友のヴァシューが癌におかされているという事実だった。