DoubleMintGum

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「死の接吻」と「Baazigar」について

マット・ディロン主演の『死の接吻』。確か10年程前の映画。
これ見た時には、そりゃもう「ええええ、なんだいこのオチ。勿体ねえなあ」と釈然としない中途半端なラスト&安易なトラウマに、私の記憶から抹消されかけたのです。
が。後年印度映画(ヒンディー語映画)の、シャー・ルク・カーンにはまり始めた頃に、彼の大出世作『Baazigar(直訳すると『賭ける男』)』を見てのけ反った。

「こ、これは『死の接吻』のパクリ!」

全く凄い。9割パクリ。かつての香港映画も真っ青なくらいに、ハリウッド映画の換骨奪胎。なんだけども、これが『死の接吻』の500倍面白いのね。
主人公が、何故殺人を犯すのか、彼の人生とは何なのかが、もの凄い説得力と暑苦しさとシャー・ルク・カーンのはじける魅力と、感動的なまでの過剰演技と濃さでもって魅了してくれる。
ラストに至っては翌日瞼どころか顔が腫れ上がった程の号泣。
血まみれシャー・ルクが母の腕の中で目を開けたまま死んで行く姿に、印度映画の洗礼を受けてしまいました。

ところで、印度映画関連のサイトさんですとか、書籍ですとか、色々漁ってきたのに、シャー・ルクの『Baazigar』が『死の接吻』のリメイク(ん??)であると言及しているのを見た事がないんですが。
どうしてだろう。今は誰かがそういう評論書いてるんだろうか。
いいんだけど。
でも『死の接吻』と『Baazigar』比べて見ると本当にとんでもないくらいに色々判って、かなり面白いんですよ。

いやむしろ『死の接吻』は見なくていいから『Baazigar』を見てほしい。