ジャニー喜多川が亡くなった今となっては、彼の性犯罪・性的虐待はチャラになっちゃうのか？そりゃないだろ。
わしもかつてはジャニーズ事務所のアイドルにいれあげた時期もあった。消費して楽しんだ事があった。
でも死んだら功績の部分だけを語り継いで、犯した罪はそれで相殺ね！っていうの納得できないんですよね。
天皇にしてもスタン・リーにしても浅利慶太にしても。
なんでもかんでも矮小化するのな、日本人。
映画も美術も音楽も、本当にここで搾取は行われていないのか？誰かが踏まれ潰され殺された上での表現ではないのか？というのが心配で心から楽しむ事が難しい。それがはっきりしている作品だけを選んでいきたいけれど多分それも難しい。難しいからやめようとは思わない。
— LIN 욘욘슨 (@linlinsz81) 2018年4月7日
というわけで、去年浅利慶太が亡くなった時も「日本にミュージカルを根付かせた偉大な業績」しか言わない人が多くて、あーこりゃ酷いなーと思った。
俺は劇団四季が嫌いだ、と昔から言っているが。
それは浅利慶太が中曽根や石原慎太郎などの右派権力にべったり寄り添う人間だった、というのが理由なんだけど。実は2年ほど前に知ったのが⬇︎これ。
韓国ソウルのシャルロッテ劇場で昨年１０月からロングランを続けていた劇団四季の「ライオンキング」が１０月２８日に千秋楽を迎えた。韓国出身の俳優たちによって上演され、当初は韓国ミュージカル界の一部から「日本の文化侵略」と反発を受けながらも、韓国では初の１年間ロングランを達成し２２万人を動員した。興行としては赤字だったが、浅利慶太は「今後も公演を行いたい」と韓国での公演に意欲をみせた。
実は四季は韓国出身の俳優が約７０人以上、中国出身は３０人以上も所属する国際的な劇団でもある。毎年、北京、ソウルでオーディションを行い、その度に数を増やしている。（略）四季では韓国、中国出身の俳優には芸名として日本名を付けている。韓国では５つの姓が人口の約半分を占め、四季でも「李＝イ」姓の人が１５人いる。顔と名前が一致しない不利を解消し、観客に国籍による先入観を与えないための措置でもある。
咄嗟に思ったのが「これって創氏改名じゃん」
顔と名前が一致しない不利を解消し、観客に国籍による先入観を与えないための措置でもある。
って、それはただの後付けの言い訳。
明らかにこれは差別だし、ましてや日本がかつて植民地支配していた朝鮮人から名前を奪い日本名に変えさせた創氏改名の歴史を知っていたら決してやってはいけない。現在でも通称名を使わざるを得ない人々がいる、という事実を見たら分かるだろ。
「劇団四季」は韓国人、中国人といった海外出身の団員も所属しており、私は金田俊秀(かねだ としひで)という名前で活動することになりました。
승우と共に『ゾロ』をやったキム・ジュンヒョンさんも…記事内では肯定的にとりあげられているけど、いやいやいや、ダメだろ。
今でもやってるのか知らないし、現在どうなってるのか調べようとネット検索すると、もうヘイト記事しか出てこないので精神的に読むのがしんどくて閉じてしまった。
昔から海外歌手などが日本向けに日本語で歌わされるのが、とても嫌だった。
ムズムズしてモヤモヤして…嫌な理由が「日本語が下手だから。完璧じゃないから」というものでは決してない。
好きになったミュージシャンやアーティストの第一言語が好きなので、廣東語で、ヒンディー語でインドネシア語でポルトガル語で歌ってほしい。喋ってほしい。あなたの第一言語が聞きたい、という気持ち。
日本語なんて日本でしか通じないんだよ。コミュニケーションツールとして非常に狭い範囲でしか使えないのに、ここまで強制されるのは植民地主義と宗主国根性が根付いているから。
