ミュージカル俳優 조승우の舞台上の足跡
2000年 『義兄弟』
조승우のデビュー作。彼の演技はこの時から始まった。
ナレーターである乞食役を演じた彼は、この作品の中で多様な姿を披露し、早くも観客の視線を釘付けにした。
2001年 『明成皇后』
国家代表的ミュージカルと呼ばれ、当代最高のスターたちが出演した作品に、21歳の조승우はユ・ヒソンと共に高宗役にダブルキャスティングされた。
当時彼を側で見守ったユ・ヒソンは「年は若いが集中力と情熱が素晴らしい俳優」と語った。
2001年 『地下鉄一号線』
地下鉄一号線のツバメ役。彼の痩せた体躯から噴き出す熱気はハクチョングリーン小劇場を埋め尽くした。
조승우が歌った『地下鉄に乗ってください』は荒削りだが突き上げる歌声が印象的なナンバー。
youtu.be地下鉄に乗ってください
心をこめてお送りします
さあ、地下鉄に乗ってください
市内では一番早い乗り物です
恋人とデートをする時間も
スポーツ中継を見る時間も
お酒を飲む時間もたっぷりある
さあ、地下鉄に乗ってください
二号線は循環線、八号線まで開通した
一号線は仁川、安山、水原、議政府まで
行けないとこはありません
家賃が払えなくて追い出された人も
来月失業する人も
焼酎をぐいっとあおって
地下鉄に乗ってください
2002年 『若きウェルテルの悩み』
劇団代表シム・サンテは過去ウェルテル役で印象に残っている俳優に조승우を挙げた。
「幼すぎて最初は期待していませんでした。ところが舞台に立った途端完全に違う人間になっていました」
2003年 『カルメン』
조승우はドン・ホセ役。カルメンを殺し彼女を抱いたまま悲哀の笑みを浮かべた彼は、魅力あふれるキャラクターを作り出した。
2007年 『レント』
高校時代に偶然『レント』を聞いてファンになった彼にとって『レント』は是非やってみたい作品だった。
期限付きの人生を生きるロジャー役を演じた彼は、長年の憧れであり実の姉でもあるチョ・ソヨンと共演した。
2004年、2006年、2010年、2011年 『ジキル&ハイド』
第10回韓国ミュージカル大賞主演男優賞を受賞した作品。
彼が歌った『今この瞬間』は若い男性たちのカラオケ愛唱曲一位だ。また「조지킬」という言葉が定着し、その熱気は2006年の日本ツアーに続いた。
조승우が兵役入隊前、最後の舞台として、また除隊後初の復帰作に選んだ作品も『ジキル&ハイド』だった。
2005年、2006年、2013年 『ヘドウィグ』
初演ではロック音楽への理解が足りなかった。
二度目の舞台でやっと馴染んだ。三度目の舞台ではあえて練習や研究をしなかった。自然な姿のままの彼こそが、ヘドウィグだった。
2011年 『ゾロ』
조승우の可能性を早くから見抜いたのが、音楽監督のパク・カーリンだった。
彼女は『明成皇后』当時、出会った조승우に「ゾロのようなキャラクターが似合うと思う」と言っていた。
2012年 『ドクトルジバゴ』
開幕を二週間後に控えた時に急遽キャスティングされたユーリー・ジバゴ役。
当時彼の心情は期待半分、恐怖半分だった。
「救援投手でもなく、穴埋め俳優でもありません。ドクトルジバゴは僕の作品です」
2007年、2013年 『ラ・マンチャの男』
「僕がこの作品を通じて人生が変わったように、作品のメッセージが観客の人生の転換点になったらいいと思います」
以上、2014年当時の雑誌『객석』からの記事なので、まだスウィニートッドとかウェルテルやヘドウィグ再演とか最近のジキハイが入ってないけど。
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