DoubleMintGum

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ドラマ『마녀의 법정』

ドラマ『마녀의 법정』魔女の法廷

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⬆︎韓国版オリジナル

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⬆︎日本版…で、で、出たーーーー!この温度差!!!
以前中の人に聞いたら、必死でオリジナルイメージを生かす形でデザインを提案しても、上のほうの偉い人(クソジジイ)たちが「いやー違うでしょ。韓流ならこうでしょ。女性はこういうのが好きでしょ」と却下されてこういうダサピンク現象にしかならないんだとか。
洋画も「女性向け」とされた宣伝や広告がことごとくクソダサほんわかナチュラル風味に変えられてしまうのと全く同じ根っこですね。
バカにすんな。

というわけで、なんとなく噂は聞いてちょっと気になっていたこのドラマ、再放送があったので録画してやっと見たよ。

主人公の女性検事(のちに弁護士)マ・イドゥムが追う母親の失踪事件から浮かび上がるのが女性への性犯罪の数々。
女性・児童被害対策部に左遷され女性差別、セクシャルハラスメント、強姦、盗撮、リベンジポルノ、義父による少女への性暴行、未成年買春、デートレイプ、レイプドラッグなどの事件を担当していくわけですよ。政治家が性接待に女性を使ったりという、もう現在進行形で日々起こっているあれこれがてんこ盛り!!これをエンタメとして作っちゃうんだー。

韓国の話だけではない。
日本にはこれ以上にいくらでも「ネタ」がある。
超有名大学に通う権力者有力者の息子たちが集団で女性を強姦しても不起訴になっちゃうとか、芸能人が女性を強姦しても不起訴になっちゃうとか、元TBSワシントン支局長が女性を強姦しても不起訴になってしかも告発した被害女性のほうが叩かれ非難され、日本に居られなくなったりとか、人権派リベラル派と言われる男性や世界的に有名な写真家、アーティストの男性がやってきた性犯罪の数々。
もう嫌だもう耐えられないとやっとの思いであげた女性たちの声も必ずといっていいほど消される。つぶされる。口を塞がれる。
日本なら山ほどドラマや映画作品にできる「ネタ」があるのに、なんで作れないんだろうね。

もちろんこのドラマも批判点はいっぱいある。
それやらなくていいのにーと思うのは、やはり女性主人公と男性同僚検事のラブラインですな。
いらん、いらねえ、シスヘテロの恋愛描写もう飽きた。
男と女がいたら必ずそこに恋愛感情が生じる!と思ってるなんて、どんだけ頭固いんだ。固定観念と自分だけの常識をこれっぽっちも疑わないマジョリティの傲慢さ、もうやめて。
そんなもの「女性たち」は望んでいない欲しくない、って分かったでしょ『비밀의 숲』*1で。
女性が喜ぶ恋愛要素!と思い込んでるのは男性の方なんだよね。

第一話で、深夜自宅マンションのエレベーターで不審な男性と二人きりになり、非常に警戒するマ・イドゥムを「自意識過剰な女」的な描き方するのはどーかと思うよ。
実はその不審者こそ男性同僚検事で、後に二人はラブな関係になるという展開なんだけどさー。このドラマの内容でもって、それはどうなの?!
怖いに決まってんだろ。たとえ昼間だろうと、最悪殺されるかもしれない恐怖を感じつつ生きてるんだよ、女体を持った人間は。

あと最後「死刑」にすれば全て解決するという考え。その結末は「ないわーーー、ないわーー」だった。
あー俺だったらこうしたのに!って、思っちゃったけどな。
演出、監督、脚本なども全部女性が作ってくれたらいいのに…まだまだそんな作品はあり得ないんだろうな。

あとチョン・リョウォンはいいよな。

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*1:

 「(ヨジンとシモクは)友人であり同志である。二人の間にロマンスはなくソウルメイトに成長する」と脚本のイ・スヨンが明記している。