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이병헌、조승우、백윤식のオーラ

VOGUE 2015.10.28 「이병헌、조승우、백윤식のオーラ」
(冒頭、作品紹介部分は省略。途中ペク先生のインタビュー部分も割愛)

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이병헌は十日前に砂漠から帰ってきた。

映画『インサイダーズ/内部者たち』がクランクアップした後、米国に渡った彼は、アル・パチーノ、アンソニー・ホプキンスとともに低予算映画『ブラック・ファイル 野心の代償』に出演した。そして再び60年代の西部劇の古典『荒野の7人』をリメイクした同名映画の撮影現場に飛び込んだ。
「私が、ハリウッドで西部劇に出演するようになるなんて思いもしなかった」
幼い頃に見た西部劇のカウボーイたちはそれこそ男の象徴であり、少年たちのヒーローだった。略奪者たちから村を守るためにカウボーイは馬に乗って荒野を走った。もう一つの伝説的な西部劇『続・夕陽のガンマン』をキム・ジウン監督がリメイクした、満州ウエスタン『グッド・バッド・ウィアード』では、中国の大平原を行き来した이병헌は、ルイジアナ州の荒涼とした田舎町でもう一度熱い砂風と死闘を繰り広げなければならなかった。
「あの時も本当に苦労したが、気候に関しては今回のほうがはるかにひどかったです。ものすごく暑いうえ、湿度も凄くて、夕方の6時でも外に10分立っているだけで、全身が汗だくでした。アクションシーン撮影ではスタントマンが何人か倒れて病院に運ばれたこともあります」
ビリー・ロックス役の이병헌はこの無慈悲な砂漠でデンゼル・ワシントン、クリス・プラットなどのハリウッドスターたちと夢のような夏を過ごした。

一方、『内部者たち』はフィクションであるにも関わらず、現実よりも更にリアルだ。今回の映画で이병헌は、最初から最後まで全羅道方言を使う。アン・サングは全羅道出身のやくざだ。これまで多くの作品を撮ってきたが、方言での演技はさすがの彼も不慣れだ。
「実はかなり悩みました。中途半端にやるより、むしろ方言設定を無くすほうが良いのではないかと監督に相談しました。一応方言指導の先生をつけてほしいと頼んで、数日間のレッスンを受けてみたら、出来ないことはないなと。はは。録音技師さんが全羅道出身だったので、テイクごとにチェックしくれたのもとても助かりました」
もとより、莫大な努力の結果であろうが、ティーザー映像の中の이병헌の方言演技は全くぎごちなさがない。ハリウッドでも指折りの俳優たちと英語で交流をしてきた彼に、方言のセリフくらいは何てことないだろう。
「英語での演技は本当にとても大変です。『荒野の7人』撮影時はイーサン・ホークに特別講義を受けたりもしたんです。最後のシーンが一番長くかかったんですが、トレーラーの中でずっと一緒に練習していました」
イーサン・ホークと이병헌は、同い年の友人だ。想像するだけでもすばらしい絵面じゃないか。別天地のようなハリウッドでの暮らしを語る時の彼は本当に違う世界の人のようだった。

今回の映画では、조승우がいいパートナーになってくれた。

ちょうど조승우の母方が全羅道出身だった。意外なことに、2人が同じ作品に出演するのは今回が初めてだ。
「僕もデビューして15年だから通りすがりに挨拶くらいはしてるんです。でもちゃんとお話ししたことはなかった。僕はちょっと人見知りなうえ、酒も好きじゃない、宴席のようなところで仲良くなるチャンスもなかったし。そしてついに会えた、しかも映画で共演!幼い時TVで見た素敵な俳優が僕の目の前で演技をしてる。それに見惚れていたので初テイクはどうやって撮ったのか覚えていません」
初撮影は監獄に収監されたアン・サングとウ検事が面会室で会うシーンだった。
이병헌を青春スターとして一躍有名にしたドラマ『明日は愛』を家族と一緒に見ていた思い出がある조승우にとって、이병헌はそれこそスターの中のスターだった。
「レディ、アクション!で、感無量になった。僕も俳優ですけど、兄さんは僕から見ても本物の俳優です」

『内部者たち』のキャスティングが確定された後、이병헌は妻と一緒に、조승우のミュージカルを見に行った。
『ヘドウィグ』10周年公演だった。
「とても面白かった。映画『マラソン』や『タチャ』を見てはいたんですが、実は조승우さんの演技に関心がなかったんです。ところが、今回一緒にやってみたら本当にうまい俳優だと。キツネのように上手です。*1びっくりしました」
三ヶ月間撮影をしながら、二人は急速に親しくなった。이병헌が自宅に彼を招待したのも、既に数回だ。


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조승우から見た이병헌は、ただ演技しか知らない生まれながらの俳優だ。
「映画そのものです。韓流ブームを先導してきた人であり、ハリウッドでも活躍する大スターじゃないですか。それでも関心があるのはただ演技のことだけ。自分の演技に対する集中力がすごいです。現場ではずっとモニターの前に座っていて、怒ってるところを一度も見ませんでした。僕は元々よく愚痴っている方ですが、大先輩がそんな風に誠実に演技しているので、後輩である僕としてはぐうの音も出ないですよね」
子供のように両足を抱えて椅子の上に引き上げ、조승우が話した。
グラビア撮影現場でも二人のスタイルは全く違う。撮影に先立って今日着る衣装を一つずつ事前に試着していた이병헌は最後まで綿密にモニターをチェックして、조승우はオーケーが出るや否や外に走っていく。
インタビュー時でさえ、이병헌は落ち着いている。単語一つまで慎重に選んで話す彼に比べ、조승우は自分の家のように楽な姿勢で何気なく会話をつないでいく。
「僕は何か事前に準備しません。セリフも丸暗記して行ったことがないし。ちょっと気楽にやりましょう。どうせ現場で変わっちゃったりするから。さっきのテイクのほうが良かったとか、そんな話もしません。誰が僕の演技を判断するの?監督がオーケーと言ったらオーケーなんだ」
代わりに彼は、現場で積極的に監督と話をする。俳優たちとのリハーサルもたくさんする方だ。
そして이병헌の表現どおり、どのような状況でもキツネのように演技をしている。それは조승우の柔軟さのおかげだろう。


広報チームが携帯に入れてきた5分間の編集映像は本当に素晴らしいものだった。煌めく刃のように躍動感あるセリフに感嘆すると、今度は조승우が身振り手振りで自慢話を並べ立てた。
「言葉のアクションというか、そうですね、セリフがとても豪華絢爛なんです」
伝説のプロ野球選手チェ・ドンウォンの実話を映画化した『パーフェクトゲーム』で「慶尚道男児」の義理と粘りを見せてくれた조승우は、この映画でも慶尚道方言を使う。
「今度はちょっと違うんです。ウ・ジャンフンのようにソウルに上がってきた場合には、普通方言が出ないようにするじゃないですか。地方出身であることを気づかれないよう。なので南道でも北道でもない言葉遣いになります」
조승우が映画に出演したのはかなり久しぶりだ。特別出演で強い印象を残した『暗殺』を除けば、ク・ヘソン監督の低予算映画『桃の木』以来3年ぶりだ。今回の作品も出演のオファーを受けてから三度も固辞した。
「鏡を見たけど、検事役をするには自分があまりにも幼く見えました。僕が入る余地などないかと」
簡単に言うが、むしろ、周りで大騷ぎだった。
「いい役だと思うのになんで受けないのか、という話を本当にたくさん聞きました。僕が客観性をなくしたのかと悩んでいたんです」
決定的に変わったのはウ・ミンホ監督と対面した後だった。彼は監督が見せた誠意に感動したと言った。
「正直で無鉄砲なウ・ジャンフン検事の姿が監督自身に見えましたね。ウ検事はもともと原作にはないキャラクターなんです。あんなに押されたら、もうその場でやるといいました。こんなに立派な俳優さんたちといいスタッフが参加するならと」

しばらくスクリーンを離れている間、彼はミュージカルに集中した。『ヘドウィグ』と『ジキル&ハイド』『ラ・マンチャの男』がすべて10周年を迎え、記念舞台に上がり、現在は11月から開始されるミュージカル『ウェルテル』の15周年公演を準備中だ。『ウェルテル』はやはり以前彼が出演した作品だ。映画『マラソン』の「百万ドルの足」が誕生する前だった。
「完全に新しく始める気分です。13年6ヵ月ぶりですよ。僕の感性もあの時と違っている」
最も大きな違いの一つは「若き」ウェルテルがいないという事実だ。
「タイトルから『若き』が消えてしまいました。そのままの『ウェルテル』!悲しいですよ。笑。同じくウェルテルを演じるオム・ギジュン兄さんももう40代だからそれでいいんですけど」
まだ『ラ・マンチャの男』の公演が一ヶ月も残っている状況で『ウェルテル』の練習が始まったために最近彼は人生をひっくるめて一番忙しい時間を過ごしている。
「死のスケジュールです。公演がある日は朝10時から午後4時まで練習してすぐ新道林に移動し、夜の公演。11時に終わって家に帰ったら12時過ぎ。完全に死んでます。昨日もそうだしずっとその生活を繰り返しています。公演がない日は朝10時から夜10時まで12時間練習して、これを「10 to 10」と言うが、ミュージカル界では地獄の練習で通じます」
ミュージカルの練習のため、一番最後に到着した조승우を残して先に撮影現場を去った백윤식は、帰り際彼に近づき耳元で何かを言っていた。
「さっき何の話をしてたんですか」
「大したことじゃないです。マジで苦労したんで製作発表会見の時に会いましょう。はは」

苦労なら、이병헌もだ。今回の映画では、彼はずっと右腕に義手を装着している。片足すらない原作のアン・サングに比べればまだいいほうだが、アクションまでこなさなければならない俳優の立場からその不便さは想像以上だった。原作と変わった点は身体条件だけではない。映画の中のアン・サングにはユーモア感覚というものがある。
「展開があまりにもハードだから観客が息抜きできるように笑いを誘発するキャラが必要なようですね。監督にそんな話をしたら一ヶ月かけて台本を修正してアン・サングにコミカルなニュアンスを加えました。ねじが一つ抜けたようなキャラで助かったんです」
이병헌式コミカル演技は映画『王になった男』のおどけた芸人ハサンを見たことがあるが、今度はずっと本格的だ。
まず外見からして尋常ではない。おばさんパーマのような이병헌を想像してみたことがあるか。めちゃめちゃに殴られた顔で飯をがつがつと食べる이병헌は?
精神病院に監禁されて廃人になった姿はどうだろうか?
이병헌はクスクス笑って自分の携帯に保存しておいた現場写真を見せてくれた。
撮影のかたわら、誰かに撮ってもらったものだ。野暮なパンチパーマで全身に入れ墨を入れたアン・サングは同じやくざでも映画『甘い人生』のソヌとは対極だ。今回の映画で、이병헌はそれこそ大胆に壊れている。
「アン・サングの人生は、ひょっとしたら『甘い人生』のソヌと似ているかもしれないです。スカイラウンジのガラスに映った自分自身を見ながら気持ちよくシャドーボクシングをする時のソヌは世の中のすべてを手にいれたようでした。彼が生き埋めにされたようにアン・サングも天国と地獄を味わいます。最も華やかな瞬間から奈落に落ちるまで多彩な姿を見せなければならなかったのです」
この破格の変化と変身を誰よりも楽しんで演じたのは이병헌本人だ。


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*1: 『インサイダーズ』劇中でもガンヒのセリフで出てくるが、韓国では女性のタイプを「곰(熊)」と「여우(キツネ)」に分けて例える事がある。여우は「女優」という意味でも使われる。
女性に限らず、熊はおっとりしていて野暮ったい。キツネは気転が利いて世渡り上手、という感じ。