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51%ではなく100%の覚悟で挑む이병헌

⬇︎一部、日本の芸能サイト掲載の記事と重なる部分は割愛しました。

news.kstyle.com

51%ではなく100%の覚悟で挑む이병헌

(マスコミ試写会の前に見たバージョンで、승우が不安を感じて連絡をしてきた件に関して)
ーなぜそんなに悩んでいたんですか?

当初3時間40分版は好評だった。撮影中に編集したものは既に2時間40分でした(笑)
ところが3時間40分版を2時間にカットしてから問題が発生しました。ストーリーの辻褄が合わなかったり、説明が抜けてしまう部分があって、本筋とは関係ないもののキャラクター説明のシーンが一番先に切られた。俳優の立場で言うとカットしてしまうには勿体ないシーンが多かったんです。
結果、キャラクターの造形がはっきりせず映画自体が退屈になった。
チョ・スンウは、わざわざ自分がマスコミ試写会に行って『内部者たち』を見なければならないのかについても考えたそうです。
しかし、いざ見てみたら面白かったと喜んでいた。今の『内部者たち』は時系列に沿って編集したバージョンであり、元々のシナリオとは完全に違うものです。

ー最初からアン・サング役をオファーされたんですか?

そう。でもシナリオを受け取った時は本は面白かったのですがサングのキャラに魅力がなかった。むしろ祖国日報の主幹として登場するイ・ガンヒが格好よく見えた。
実は私は『GBW』でもいい奴と変な奴が、チャンイより魅力的に感じられたんです。

ーなぜサングよりガンヒに魅力を感じたのですか?

サングが三人の中で一番面白くないキャラクターに見えました。元々のシナリオのサングはただ復讐だけを望む映画マニアの政治ゴロで、ユーモアもない人物だった。
でも私の演じるキャラクターはサングなので、このキャラの問題点は何なのか、この映画がもっと面白くなるためにはどうすればいいのかについて考えました。
その後、もしシナリオ通りに進行されれば、観客たちが感情移入し難いという気がした。
『内部者たち』はハードな内容の映画です。それで監督にサングに色をつけてみようと提案しました。ユーモアを放つのがサングの色でどうかと。

ーアン・サングの外見はおしゃれなスタイルです(笑)一緒に議論して衣装やヘアスタイルを決定したのですか?

元の設定上の映画マニアに加え、ファッションに執着するキャラクターなんです。で、私なりに外見を一生懸命に飾ったが、客観的にはぼろぼろに見えたようで(笑)
監督は衣装にはあまり介入しなかったが、ヘアスタイルは長髪にしたらどうかと頼んできた。腕を切られてからは強烈なイメージを持たせてほしいという意図からです。
『ケープ・フィアー』でロバート・デ・ニーロがやっていたヘアスタイルを見せて下さった。私もこの新しい試みをしてみることが楽しかったので、そのヘアスタイルを受け入れました。

ーかつらですか?

一部、付け毛です。

ーあのヘアスタイルの印象は、変態サイコかホストのような印象です(笑)復讐のための鬱憤、ユーモア、人間味と残忍さまで備えたサングとよく似合うヘアスタイルだと。それぞれの性格バランスをどう考えて演じましたか?

そんな余裕はなかった。
サングは「キツネのような熊」という台詞のように単純なキャラクター。そんなキャラクターに色を付けてみようと考えただけで、熟考するほどの時間的な余裕がなかったんです。
ほとんど現場でアイデアを出してアドリブで演技しました。キャラクターのバランスを考慮するよりは、私が想像したキャラクターの姿だけを演じていました。
監督がおっしゃってくださったのですが、アン・サングのキャラクターがはっきり出るシーンがまさにベンツに乗って工場にやって来る場面です。
サングは映画マニアでファッションスタイルも重視する人物であるうえに、芸能事務所の社長です。私が思うにそんな人物なら、着飾って芸能人のようにベンツに乗るだろうと。
首枕は私の車から持ってきました(笑)
サングは残忍なことをしに行くのに車の中で寝ることができるんです。普通の人はそんな恐ろしい現場に行くのだから緊張するでしょう。
でもサングには残酷な暴力が日常であるため、寝ながら移動して部下の妻に土産まで渡す余裕がある。
それでも鎌で殺すのかハンマーで殺すのか、悩みながらさり気無く歌を口ずさんでいる。また、残忍に撲殺するかと思えば、出ていた釘を打つなど、このシーンではサングのウィットと余裕が一度に表現されているんです。元々のシナリオでは本当に手を殴るシーンでした(笑)
でも、シナリオを読んでもサングに没入できなかった。サングがいきなり手を殴ると思えなかったんです。それで手の代わりに釘を打つアイデアを監督に提案したのです。

ーそういえばアン・サングは自分を裏切った部下も殺さず、最後まで残酷な人物ではなかった。 


『内部者たち』でいい人は一人もいない。誰が少しはマシかくらいです。
サングはやくざです。悪いこともたくさんしていますが、義理人情などの人間味もあります。
例えば、自分のために体をはって協力してくれたウネにも義理を守る。
皆さんはウネとサングの関係を男女の関係だと読み取るでしょうが、私は二人にメロの関係はなく、彼女の想いと、昔馴染みに対するアン・サングの義理だったと思うのです。

ーサングが『春雨』を歌う設定は元々のシナリオにあったのですか?


手ではなく釘を打つのは現場で私が出したアイデアですが、サングの行動の殆どがシナリオ通りです。
『春雨』を歌うのもやはりシナリオ通りです。

ーサングの復讐心、報復に対する感情のバランスが非常に良かったです。復讐にだけ心を囚われたキャラだったらここまで感情移入して見ていられなかった。そこをコントロールする難しさは?

サングの復讐心をどのような表現にするか悩みました。
『悪魔を見た』のスヒョンは復讐心だけで映画を押していきました。スヒョンを演じる時は憂鬱な復讐心に燃える目、無表情で一貫しました。
普通はスヒョンのように復讐に対する一念だけで進めていきます。
ところがアン・サングは復讐の過程で己の人生を見せてくれる。笑ったり、冗談も言う。復讐を願うものの、時折現れるサングの素の姿が現実的に感じられて、観客に説得力があるだろうと思ったのです。
私が望む復讐が1年後に行われるとして、私はその1年間復讐のことだけ考えて生きていないのではないか。復讐という大きな目標があったとしても、自分の人生を生きていくのが現実的ではないかと。
こうやって考えると『悪魔を見た』のスヒョンは間違った解釈で演技してしまいましたね(笑)

ー『悪魔を見た』はそのような内容の映画ですから(笑)本人が演じたシーンの中で最も印象的な部分はどこですか?


私がこの作品中、最も好きなシーンがカットされたんです(笑)
元々3時間40分の編集版ではその場面が冒頭のシーンでした。アン・サングが記者会見に行く直前、真っ暗なホテルの部屋である記者にむかって独白するんです。フィルム・ノワールのような雰囲気の場面です。自分がどうして復讐をするつもりなのかを映画になぞって記者に話すんです。
すごく格好つけておしゃれをして、サングというキャラクターを生かすシーンでしたがカットされてしまいました。

ー監督にそのシーンをぜひ入れてくれと頼まなかったのですか?

フィルム・ノワールのようなこのシーンを入れてほしいと何度か話しました。でも監督と編集関係者らがこのシーンが映画の流れ上邪魔になると判断したので。
『内部者たち』は現実をそのまま再現して描いた映画ですが、仮にそのシーンを映画の冒頭で挿入すると、映画のジャンルがフィルム・ノワール物に限定されるのでは、という懸念からだそうです。映画のランニングタイムも長くて、時間もあったのに(笑)

ーチョ・スンウ氏とは川辺で、ぺク・ユンシク氏とは部屋で格闘シーンがありました。各俳優との戦いはどうでした?

ぺク・ユンシク先生とは対決をしたというか、私が一方的にイ・ガンヒの元に乗り込んでいったので戦いという感じはなかったです。
ただ、川辺でチョ・スンウと対峙して叫んだ時には妙なカタルシスを感じました。
一緒に演技してみて、チョ・スンウは本当に上手だと感じましたし『内部者たち』の完成版を見たら彼が本当に良い俳優だと思いました。
ウ・ジャンフンがイ・ガンヒと対峙するシーンがある。そのシーンでペク・ユンシク先生とチョ・スンウの見えないエネルギーが熾烈に爆発するのが見えました。
俳優の立場で言うと、相手があまりにも良い演技をしたら空笑いが出るときがあるんです。
チョ・スンウとぺク・ユンシク先生の演技を見ながら、二人とも本当に凄かったので空笑いが出てしまいした。

ービョンホンさんとチョ・スンウさんが共演し、演技力対決をしたら、チョ・スンウさんが色あせて見えないかと心配しました。

私はこの作品はチョ・スンウの映画だと思う。本当に演技が上手でした。

ーあなたは、チョ・スンウさんがデビューした時からすごく尊敬していた先輩です。チョ・スンウさんが熱狂的イ・ビョンホンファンだとも聞いたのですが。

普段、チョ・スンウはシニカルな事を言うし、私を弟扱いする。
ところが、ある日僕がこの映画に出演する決意をしたのは昔から私が好きだったからだと言ってた。
普段がああだから、一度持ち上げておいて次には何を言われるかと緊張しました(笑)
他のインタビューでもそう言ってるのをみて、チョ・スンウが私を好きだというのは本当だったんだなと思った。
『内部者たち』は映画自体ももちろんいいが、この映画を通じて良い友人ができたのが嬉しい。今でもチョ・スンウは一週間か十日に一度は遊びに来ます。昨日もビールをいっぱい買って私の家に遊びに来ました(笑)

ーチョ・スンウ氏は有名なミュージカル俳優だから歌を歌ってくれるのでは?(笑)

実は私はミュージカルには詳しくないんです。まだ彼に歌わせてみたことはないが、一度は歌ってって言ってみる(笑)

ーチョ・スンウ、ぺク・ユンシク氏と共演して、同じ俳優として自分に欲しい能力のようなものはありますか?

チョ・スンウは*1蛇のように自然な演技がうまい。セリフを自分の中で消化して自分のものとして出す。

ーデビューしてからずっとスターとして生きてきました。疲れた時もあったのに、その苦労を支えてくれる力は何ですか?

粘らなければどうなるでしょう。粘らなければ死ぬだけです。
例えば、死にそうだったり、でも生きていかなければならない瞬間がある。
その時二人のうち一つを51%の気持ちで選択したとしましょう。
だからといって51%だけで生きていくわけにはいかないじゃないですか。たとえどんな理由で51%の選択をすることにしても、100%の覚悟でいかなければならないんです。

以下、ハリウッド作品への言及なので割愛。

※素人の意訳ですが全ての翻訳文章の無断転載禁止、及び引用元を明記せずに無断引用する事もおやめ下さい。当ブログ記事へのリンクは自由です。

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蛇が壁を這うように演技が上手い、という言い方が韓国語にある。古い言い回しのようだが、蛇が壁をスルスルと這う姿から、何かをしたり言ったりする様がスムーズでよどみない状態をそう表現する。