DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

Double your pleasure Double your fun,With Doublemint Doublemint gum.

1999香港 3

半端な旅 1999年11月15號~11月19號

何が半端ってこの日程。たったの四日。でもでもどーしても、ちょっとでもいいから行きたかったのだ。

私はこの年の4月から廣東語の学校に通い始めた。
前回知り合った在港日本人の方から「そんなに香港が好きなら、廣東語くらいはマスターした方がいいのでは?」と言われ一念発起。
約1年間、独学で廣東語を勉強してみた。それでなんとかなると思っていた、というか授業料払う金が有ったらその分で香港に行った方がいいとか、まあ自分で色々言い訳を作って逃げていたのかも。
私の場合は独学で何とかなるものではないとやっと気付きました・・・・はははは。やっぱり撥音や文法の基礎から教えてもらうと違う。
非常に厳しい廣東語教師の元で、日々一生懸命学んでいます。

 

そして今回は何故か「謝君豪の旅」でもあった。
前回買いだめしたVCDの中にあった『南海十三郎』舞台版VCDを見てすっかりはまった。 当時はまだあまり映画に出ていなかった舞台役者なので「とりあえずこの人の舞台演劇の資料を見たい、読みたい」状態であった。
そしてそして「印度映画の旅」でもあったのだ。

11月15號 暑い

1蚊(HK$)=14円。今までで一番いいレートだ。

CX(國泰航空)午前便にて香港へ向かう。
機内上映は王晶の『賭侠大戰 拉斯維加斯』劉徳華、陳百祥、張家輝が出ていたのだが相変わらずの寝不足で半分以上寝ていた。

宿はまた重慶大厦。本当に慣れてしまえば快適。安いし交通の便はいいし文句なし。
今回は一番高い部屋に泊まってしまった!!太っ腹!220蚊もするよ!
何回も同じ宿にする利点は、やはり宿の人間と顔馴染みになってまけてもらう、につきる。前回マナン(この宿のフィリピン人のメイドさん)の友達に手紙を出してあげたのがきいているらしい。
手紙はちゃんと届いた様子で、しっかり私達の事を信用してくれたようだ。よかったよかった。

しかし香港は暑い。まるで夏だ。

*本日の零食*
尖沙咀、厚福街の桂記にて雲呑麺16蚊。許留山でデザート、冰糖雪耳燉木瓜12蚊。パパイヤと白木耳のシロップ付け。甘くなくて旨い。

銅鑼灣の眼鏡屋にて、今回はピンクのフレームの眼鏡を作る。1,520蚊。
毎回来るたびにひとつづつ眼鏡を作っている。
香港はコンビニより眼鏡屋が多いし、レンズが安くてフレームがおしゃれなので嬉しい。

*本日の電影*
利舞臺戲院にて張國榮の『流星語』
チケット購入の際の(それはそれは単純な)廣東語会話がとてもスムーズにいって御満悦。
やっぱり会話が成立する、相手の言ってる事が理解できて、自分の言ってる事が相手に伝わったというのがものすごく嬉しかった!
学校でちゃんと廣東語を学んだ成果が出たー!

*本日の晩餐*  
戲院近くの金覇焼鵝茶餐廳にて。
店内に10代くらいの男子が赤子を抱いて入って来た。おもむろに哺乳瓶を出してミルクの用意をしている。
店の親父が「お湯入れたろか?」と声をかけ「熱くないと思うけど」と渡す。
多分父親であろうその男子、テーブルの上に赤子を置いて自分も飯を食う。近所のテーブルのおばちゃんやらおじちゃんやらがひと言ふた言声をかけに来る。
べつに知り合いではなさそうだ。
店員や店内の他の客が常に赤子の様子を気にしている。
うん、なんつーか、ふとした所で居心地の良さを感じるのだ、香港は。  

すぐ隣が茶仙坊なので芝麻珍珠19蚊を飲む。つーか食う。もぐもぐ。 なにげなーくメニューを見ると・・・・まあ喫茶店なんかだと「お茶とケーキ」セットなんかが有るもんです。ところが「お茶(珍珠)と鶏の手羽先」セットとかあるし。
隣のテーブルの女性二人が今まさに食っていた。しかも手羽先を箸で器用に食っている。凄いなあ。
箸で手羽先、食えないっす。

11月16號

 

←窓が3つも有り、角部屋なので風通しがいい。
洗濯物が良く乾くー。
部屋もとっても広いよー。

二度寝してから、さあレッツGO!
重慶大厦で印度映画VCD探しの旅!!
日本で公開された『DDLJ』で本格的にシャー・ルク・カーンにはまった私。ああ、重慶に泊まっていて良かった、印度映画ならいくらでも手に入る! 

まず1F(日本でいう所の2F)では11枚購入。1枚が約500円ほど。
シャー・ルク・カーンのポスターや印度映画の雑誌などもしこたま購入。
止まらない止められない。
GFではネパール人経営の店へ。
上でさんざん買ってるので、店員の薦める映画に尽く「それはもう持ってる、これも持ってる」と言うと「君は星加坡人?馬來西亞人?中国人なのになんで印度映画をそんなに知ってるの?」としつこく聞かれる。

*本日の午餐*
深水埗までジェットコースターに乗りに行ったのに動いてなかった。
どんだけ好きなんだドラゴンジェットコースター。

7Fのフードコートで飯だけ食う。

深水埗は奥が深い。
高登電脳中心にて、主に謝君豪舞台劇VCDをしこたま買い占める。
黄子華のスタンダップ・コメディ物も多く、なんとなく買ってしまう。『鬚根SHOW』など。
舞台劇とか黄子華のステージとか・・・・中文字幕もついてないんだー。私の廣東語が上達した暁には、いつかこれを見て笑えるかもしれない。
しかし舞台の役者は滑舌がよろしく、撥音や声調がしっかり判る。
映画のようにモゴモゴ誤魔化して喋らないので聞き取れる言葉が多かった。

 

*本日の電影*

佐敦の新寳戲院にて『化骨龍與千年蟲』
寝ました。爆睡です。
上映時間65分なので何とか耐えられましたが。

 

途中で頭痛がひどくなり早々に帰って寝る事に。しかし今回は早めに手をうって、


*本日の晩餐*

海天堂の亀ゼリー。50蚊もする!でも旨~い!
亀ゼリーを食べたら随分すっきりした。
やっぱ亀ゼリーは粉末や缶詰めじゃダメね。

11月17號 sally小姐一人旅

朝起きて、また寝るという二度寝の習慣がついてしまったようだ。

*本日の早餐*
粥と腸粉と肉丸子、カレー味の焼賣。

*本日の午餐*
初めて糖朝へ行きました。小奇麗な店構えに躊躇したものの・・・・サービス料までとる高いメニューに戸惑ったものの・・・・なかなか旨いので気に入りました。
うむ、しかし二人で飯食って107蚊もした。びっくり!
私達の通常の二回分の食事代だあ。

本日はsally小姐は一人で南Y(ラマ)島に行く計画を立てました。おお、離島か。いいなあー。
糖朝前で別れ、私はそのまま廣東道のPage One(海洋中心の中に有る)へ。
ここでしこたま漫画の本を買う。重い。

香港漫畫世界

香港の漫画家、イラストレーターで以前から気になっていた劉莉莉、黎達達榮、欧陽應霽の本を探し回る。
実はこの旅の前に、某週刊香港の抽選に見事当たり欧陽應霽のサイン入りコミックを手に入れていたのだ。
香港の漫画・・といえば、街頭スタンドで売られている劇画雑誌というイメージだが、きっといるはずだ、オルタナティブな活動をしているイラストレーターが!

Page One、洪葉書店などに行けば彼らの作品が読める。今回買った中で一番のお気に入りはやはり劉莉莉。
劉莉莉の作品は痛い。絵柄も結構グロテスクで好みなんだが作品から発せられる刺すような痛みに共感する。ちょっと稚拙な表現があるかなーとも感じたが買ったのが初期の作品集だからってのもあるだろう。香港のレズビアン、フェミニズムの団体とのコラボレートも多いという所も異色。

黎達達榮や劉莉莉は以前から『電影雙周刊』での連載漫画を読んでいたので「この漫画をまとめて読んでみたいなー」と常々思っていたからラッキー。

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左:『尋常放蕩』欧陽應霽(紅色)*旅のエッセイ集。欧陽氏の撮った写真、イラストも少し有り。
右:『愛痩愛到死』欧陽應霽*これが当たった本!そしてサイン↓

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『得得意、恐恐怖』『木積積、中中値』

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『笑笑鶏、[石磨][石磨]沙』『弾弾蝦、高高用』黎達達榮(原装文化)
*『電影雙周刊』『東方日報』に連載していた短編から、長篇まで。

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左:『媽媽的抽 [尸/彳世]在最低』劉莉莉(新婦女協進會)
*1996年から98年までの作品集。同人誌、商業誌に載せた短編集。

右:『高高在下ー阿高漫畫集ー』高文[シ景頁](進一歩)*『mag paper』に連載していた短編集。2001年2月に購入。

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『comics boxset蠢蠢欲蠕動ready to crawl』(和味龍yummy dragon)
*掌サイズの正方形(24頁)の漫畫本が8冊セットになっている。8人の漫畫家はSeeman Ho、劉莉莉、Ted Yeung、張健偉、John Ho、洪天健+神経姥、Chihoi Lee、欧陽應霽。これも2001年2月購入。

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2001年1月、国際交流基金フォーラムで開催された『アジアINコミック展』
中國、香港、台湾、韓国、日本の11人の若手をセレクト。香港からは黎達達榮と利志達が選ばれました。

 

一旦部屋に戻り荷物を置いてから、さあ信和中心へ!自分用とお土産用に明星生写真やグッズを購入。
私一人で何をするかというと、結局ぶらぶらその辺を歩いて疲れたら公園で親父に混じってぼーけーっとするだけ。いや、しかし旅の間ずっと誰かと一緒というのがストレスだったりするのでこれはいい息抜きになるのだ。

午后4時に中環でsally小姐と待ち合わせをしている。
・・・・待てど暮らせど来ないけど。大丈夫だろうか。かれこれ2時間待っている。何かあった時は筆談するんだよと、ちゃんとメモも渡したのだが。
もしこのまま彼女が来なかったとして何時間ここで待つべきか。いよいよ真剣に考え始めた頃、やっとsally小姐が現われた!
聞けば南Y島から中環までのフェリーが判らず、香港仔行きのフェリーに間違って乗る所だった事、日本語の判る香港人がいて助けてもらった事など、sally小姐も苦労をした様子。いやいや、とりあえず良かった。ちょっと心配したよ。

 

上海灘でお土産など買った後はトラムで銅鑼灣へ向かう。映画を見るのだ。

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*本日の電影*
銅鑼灣の時代廣場にて『半支煙』
傑作。主演が謝霆鋒(ニコラス・ツェー)と曾志偉(エリック・ツァン)導演は『飛一般愛情小説』の葉錦鴻。
久々にいい映画を見た。曾志偉もいいが謝霆鋒がこんなにいい味出すとは。舞台となる油麻地の町が愛おしい。廟街、[石本]蘭街の情景・・・・涙が出てしまったなあ。
「九龍皇帝」オチもいいなあ。鄧麗君の曲が上手く使われているのも気に入った。
『時の流れに身をまかせ』日本語で歌っていた時は少しも良いとは思えなかったが、中国語だとこんなに良いのねえ。美しい普通話。やっぱり彼女の歌は最高。
いい映画は後に引きずる。次の日も頭の中で反芻してしまった。

11月18 號

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毎朝TVBのニュース番組「香港早晨」を見ながらだらだらしている。
昨夜は獅子座流星群が見れたそうでその話題でもちきり。ああ、そういえば今回見た映画はそのネタを必ず劇中に挿入していたなあ。『流星語』しかり、『半支煙』しかり。

*本日の早餐*
近所の茶餐廳にて。朝、わざわざ表に食べに行くなんて久し振り。
出勤前のサラリーマンやOLなどで賑わう店内に、朝帰りの古惑仔(不良)たちが入って来た!目の前にあるクラブから出て来た連中らしい。みんなまだ酔ってる様子。紋身(彫り物)もいっぱい。しかも早朝から粗口(お下劣スラング)連発!
店内の人間がみな眉を顰めているのが判る。
所詮外国人、所詮観光客、の私達はこういう状況をも楽しんでしまった。

恵康(ウェルカム。香港のスーパーマーケット)で職場への「義理土産」を買う。どうせバラ捲くものなので安くあげなければ。
1パックいくら、でしか売っていないトイレットペーパーを買うのに、勝手に袋をベリベリ破いて1個だけ取り出したとしても無問題。
品物も自分でカートから出し、自分で袋に詰める。それでいいのだ。
レジで小銭を投げ返されたとしても、いちいちビビる必要はない。
好きだなあ、恵康。 家庭教師致します。当方、香港中文大生。
お電話下さいのメモがレジ前に貼ってあったよ。全世界共通なのか。スーパーにつきものの御近所告知ビラ。

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*本日の午餐*
sally小姐がすっかりお気に入りの店、糖朝にて。
昼定食セット、貴妃鶏+白飯と香芋[月昔]腸+白飯。大好きな油菜もつけて。デザートには豆腐花もつきます。
豆腐花旨い!!しっとり絹ごしより更に滑らかな食感。冷たいのと暖かいのがあり、暖かいのを注文する際は「熱花」で良いらしい。うむ、相変わらず略すの好きだなあ廣東語。
食事にこれだけ(一人54蚊)の出費は痛いが、たまには 贅沢するのも良いでしょう。糖朝はテーブルに置いてあるメニューに○をつけて渡すだけで注文出来るので樂ちん。

油麻地方面へくり出します。
上海街に出来た、その名も「上海街視藝空間」というギャラリーへ。
ゴミゴミした上海街のど真ん中に佇む「上海街視藝空間」入場無料。地域に根付くといいんだけどね。

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この時に開催されていたのが、『油麻地、油麻地、油麻地』展。
上海街のあるこの油麻地地区を数人の画家が競作。常設展示などがあるのかどうかは不明。

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風俗店、路上生活者、棺桶屋、麻雀、卞拉OK。そんな油麻地のど真ん中にアートギャラリー。

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道の真ん中に何か有る?水瓜でした。

九龍水果批發市場(青果市場)通称「果欄」忙しいのはきっと早朝で、午后はのんびりした空気。

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 ミカンの皮を天日干し。軍手も天日干し。
廟街を真直ぐ行って文明里との突き当たりに、小さい公園があったのでひと休み(今はもうない)

*本日の電影*
 百老匯戲院で自主製作映画『過海隧道』を見る。

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これは確かぴあフィルムフェスティバルで、日本でも上映された作品。・・・・眠い!
でも後半は面白かったし、エピソードも上手く積んであって「あ、いいな」と思えるものがあったので、うーん、もう少し編集すればテンポが良くなったのでは?
編集って大事ね。王家衛の気持ちが少し判ったよ。今や大人気の芝See[艸/姑]Biが出演、脚本にも参加してた。なるほどー。
百老匯戲院がこれまた、日本ではよく有るタイプのミニシアターなんだが香港ではなかなかお目にかかれない。上映作品にもこだわりを感じる。
韓国映画『八月のクリスマス』や、ブラジル映画『セントラル・ステーション』など私的ツボ映画をかけている。さすが舒[王其](映画監督のほう)がからんでいるだけある。
で、ちょうど日本より一足早くあの『シュリ』を上映していて香港中で大ヒットしていたが、他の戯院では廣東語吹き替え版を上映しているのに百老匯戲院では原語(韓国語)上映でした。
また戲院内のショップも大変購買意欲をそそる品揃え!!香港オルタ系イラストレーターのフィギュア、CD、漫画、シール、バッジ、ポストカードなどなど、ここに来るともう夢中でお買い物。

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左:蘇勲(エリック・ソー)の「MASKS」フィギュア。
右:林海峰(ジャン・ラム)がモデルの「林狗」フィギュア。CDジャケットにもなってますー。

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1999年青山スパイラルで開催された「大包」展。10人の香港アーティストの作品が出て、実は期待していた欧陽應霽の作品はコラージュばっかでちょっとがっかりでした。
もちろんマイケル・ラウも出ていた。

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左:1999年11月。紅屋のギャラリーでやっていた「忠國熱狗」展。見に行く前に電話で予約が必要だったので行けなかった・・・・廣東語で電話は大の苦手。

右:北角油街でやっていた甘志強の「密集空隙」展。

戲院を出ると目の前には油麻地差館(警察署)
これは昨日見た『半支煙』のロケーションそのまんま! て事は謝霆鋒の住んでた(劇中で)アパートはこれか?→
・・・・などとまた浸っていたら、油麻地差館前にてドラマ(??映画??)のロケ中。
婦警役の人、全然知らない人だったけど。
狭い香港、こういったロケに遭遇する機会が本当に多い。
それがテレビなのか映画なのかは判らないが。
以前も町中でロケに出くわした。
「誰が出てるの?」ミーハー丸出しで野次馬の人ごみの中へズンズン入っていったら、後ろから「小姐、小姐」と男子が声をかけて来てうるさい。「何?!」と振り向いたらいきなり撮影スタート。そう、私は野次馬ではなくエキストラの中に勝手に入っていってたのでした。

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*本日の晩餐*
 中環の沾仔記にて。
魚球麺(15蚊)と、雲呑魚球麺(20蚊)を食って生雲呑5打(1ダース22蚊)お持ち帰り。
この店の小姐ともすっかり顔馴染み。頑張って「あなたのお名前は?」とか「私達は明日日本へ帰ります」とか拙い習いたての廣東語で言ってみたりして。ここの店の娘さんであると判明。
下次、我o地一定會再o黎呀!

 


今回まったく時間がなく、香港にいる友達にも会えなかったなあ。


一体ただぶらぶらしているだけなのにどこがどう忙しいのか?自分で振り返ってもよく判らないのだが、ちょっと書店に入っただけでも軽く3時間は経過しているという時空の歪みが香港には有るようだ。

あー、あと早起き出来なくなったな。
日本にいる時より惰眠をむさぼっている。

 

部屋の窓からこの景色を見ると「あ、そういえば香港にいたんだ」と旅の現実に戻る。
茶葉蛋をつまみに超級市塲(スーパー)で買いだめしたビールを飲む。
今日も歩いた二万歩強。

11月19號 後ろ髪を引かれつつ・・・・

*本日の早餐*
sally小姐の強い希望でまたまた糖朝へ。朝の粥セットは、好きな粥とおかずをそれぞれ4種類の中から一品づつ選べます。一人22蚊。+サービス料・・うううう。
魚片粥と大根餅。免治牛肉粥とピーマンのつみれ詰め。

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宿に戻って荷物をまとめつつも、隙を見て最後の最後まで印度映画VCDを買い漁る!本も多いので重い!どーやって持って帰るというのか・・・・。

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今回とても心残りな事がある・・・・実は今日明日と香港文化中心で楊麗萍の舞踊公演があるのだ!!
97年の中國映画祭で彼女の監督、主演した映画『火の鳥』(原題:太陽鳥)を見て大変な衝撃を受けたのだ。
雲南省出身の舞踊家である楊麗萍。モダンなんだけど土着的な感覚もあり、なんとも不思議なダンス。人間の体ってこんなに美しかったのか、とはっとするような動き。孔雀、蛇、水、炎・・・・森羅万象からインスパイアされた創作舞踊が多く、映画『火の鳥』自体も彼女の踊りも忘れられないものだった。
映画公開の頃、来日舞踊公演があったらしいが全然気付かなかった。
せっかく香港で再会出来たというのに。さすがに航空券キャンセルしてまで見に行く勇気もなく、諦めた。はー残念。

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まだ部屋に荷物だけを預けて、出発までの時間はいつも文化中心で過ごす。ロビーでの展示は無料で見られる。(今回は「舞台設計十年回顧展」をやっていた)
藝術館二階に有るミュージアムショップ大葉書店はけっこう穴場。当然ながら香港関係の美術書やグッズが山程あり、全く混んでいないからゆーっくり選べます。
海辺で絵ハガキ書いたりして、ああもう時間か・・・・。

彌敦道を巴士で北上していると、ちょうど油麻地天后廟の裏の公園が見える。
ふとここで「来年も寿町でちんどんやるんだ、頑張らなきゃ」と思ってみたりして。

中途半端に短い滞在でかえって欲求不満になった気もするが、早く帰って印度映画を見たい!という事で良しとしよう。