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「ザ・ミッション/非情の掟 公開記念ー呉鎭宇 舞台挨拶」

'01.8月29日 新宿武蔵野館
          「ザ・ミッション/非情の掟 公開記念ー呉鎭宇 舞台挨拶」
          司会/水田菜穂

       

「呉鎭宇が来日するんだって!」
          「知ってるよ」
          「え!何で教えてくれなかったの?!」
          ある日の私とsally小姐の会話である。わざわざ並んだりしてまで見に行かんでも・・と思っていた私だが。何故だかはりきっているsally小姐に便乗して、呉鎭宇に会う事に決めた。

       

 好きな香港の役者は?と問われたら「呉鎭宇、劉青雲、黄秋生、謝君豪」と答えるくらいは興味が有る。『古惑仔』以降の作品もチョロチョロ見ている。いっちゃてる悪役から、とほほな善人まで。鬚根SHOWでは歌って踊っちゃう呉鎭宇。「素」の彼を観察するのもいいかもね。

       

 朝8:50から、映画の当日券を購入すると入場整理券がもらえる。私は仕事なので、お休みのsally小姐が並ぶ事に。これが張國榮や郭富城ならアレだけど、呉鎭宇でしょ。余裕だよ。とsally小姐は本当に余裕かまして朝6時には起きていたのに洗濯なんかしちゃって、新宿に着いたのが約1時間後。
           8時過ぎ、朝食をとる私の元に不吉なメールが届く。
          「今着いた。凄い並んでる。甘かった。座れないかも」マジかよ!?
          「7階から並んで、私は5階にいる」不吉なメール第二弾。
新宿武蔵野館て・・狭いぞ。キャパいくらだ?仕事帰りに立ち見は嫌だなあ。かといって、これだけ並んで買えなかったらもっと嫌だなあ。sally小姐怒るだろうなあ。
           9時過ぎ、なんとか整理券3枚ゲットの報告が届く。あー良かった。立ち見は避けられそうな番号である。

         仕事帰りの私と友人、朝から並んでボロボロのsally小姐の3人は新宿で合流。お疲れ様です、sally小姐。
          しかし、並んでる間に話をした人は、始発で群馬から来て、戻って仕事して、また新宿に来て・・・というつわものだったそうだ。
開場は午後9:15。1時間近く階段で並ばせられてもうクタクタ。ちょっと前まで、ライブの為に徹夜で並んだり、オールナイトイベント行ってたのに。歳を感じますな。
           前夜、呉鎭宇を囲んでの晩餐会がどっかで有ったらしい。一万五千円のディナーである。それに参加した人は整理券ももらえたというし、迷なら惜しくはないだろう。        

 さて入場。真ん中辺の席をゲット。しかしみんな報道陣もビックリのいいカメラをお持ちだ。さすが香港明星迷。カメラは必須アイテム。最前列は報道陣。いっぱいいます。香港からも来ているやんか。
         
          蘋果日報(8月31號)より。→これは舞台挨拶終了後、ロビーでの撮影風景。

       

           開始時間はかなり押してます。 司会の水田さん曰く「呉鎭宇さんはかなりシャイな方です」それで出て来ないんかい?!通訳は王小姐。この方、劉徳華来日の際もずっと通訳してたわ。しかも 「ニュース23」('01.6月放映)で見たらマイケル・ラウの通訳もしておった。
しびれを切らして水田さん「呉鎭宇先生!唔該!請。快o的o拉!」と叫ぶ。
           ようやく登場。ひっぱるなあ。そして、なんと英語で挨拶する呉鎭宇。無理すんな。

←私の撮った写真ですが、席が後ろでしたのでこんなもんです。

水田さんが「講廣東話」と言って下さり場内からは拍手。そう、私達は香港人の廣東語が聞きたいのだよ!
           さあ、こっからがメインイベント。
まず彼は「こんなに女性が多いのに驚きました。香港での私の迷(ファン)はトラックの運転手とか彫り物のある人が多いから」と述べる。確かになあ。
「この映画の中では黒社会(ヤクザ)に扮してますが、どういった役柄なんでしょうか」の質問に、「黒社会」と答える。おい! そのまんまだよ!
緊張しているらしい呉鎭宇の一挙一動に、迷は「可愛い!!!」を連発。
か、かわいいか・・?すかさず「皆さん"可愛い"と言っています よ。可愛いの意味が判りますか?」。
この時、通訳さんが「可愛いって"好Q"(廣東語で、とってもキュート)って意味ですよ」。その途端、思わずマイクを外して「邊個呀?(誰のこと)」と聞き返す呉鎭宇。あんたの事だよ!好Qなんて言われたのは初めてでしょうなあ。
          「この映画は自分一人が主演なのではなく、他の共演者(黄秋生、張燿揚、林雪、呂頌賢)あってのもの」なんて謙虚な発言も。でもこれは本音だろうな。5人 とも信頼しあい、楽しんで演じたんだろうというのが伺える。
そして、花束を持って駆けつける迷の女性達に感謝のキスまで!おおおお、大サービスじゃん!あんたものってきたね。さすが一度は仏の道を歩んだ男。
           かなり盛り上がり、いい雰囲気の中去って行く呉鎭宇。
この時点でもう10時。帰ってしまう迷も多かったが仕方ないか。それでも客席は満員(立ち見が出てましたから)。直後にはロビーで報道陣による撮影があったらしいんだが映画に夢中で気付かなかったあ。

       

          杜[王其]峰の名前がスクリーンに写し出されたら大きな拍手。いいねえ。本当にこの映画を楽しもうという雰囲気に満ちている。反応がいい。最後のテロップが終わった後も拍手。
          もう11:30だ、疲れたけど気分はいい。
来て良かった。呉鎭宇に会えて良かった。