DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

Double your pleasure Double your fun,With Doublemint Doublemint gum.

1999香港

やっぱ旧正月 1999年2月20號~2月28號

香港が恋しいのです。ふとした拍子に寂しくなる。無性に寂しくなる。 ああ香港に帰りたい。そんな逆ホームシックに陥ってしまう日々。
香港に行くなら旧正月がいいね。一番最初に行った時、街は何だかおめでたい雰囲気に包まれていた。
行くなら「農暦新年」だ!!

2月20號 明星まみれ

1蚊(HK$)=15.7円。

今回は値段で選んで全日空。
そして宿は重慶大厦。
先に香港へ行って来た玉仔にわざわざ予約(というか・・むりやりゲストハウスのカレンダーに私達の名前を書き込んできたらしい)を取って来てもらったから無問題。
空港に到着してイミグレに向かうエスカレーター前方に黎明(レオン・ライ)発見!ひときわ背の高い色白の男!無言でダッシュする私を不審に思ったsally小姐「どーしたの?!」
「黎明だよ!」
「あ!本物!?」
同じ飛行機に乗っていた私達だけど、黎明はファーストクラスだからねえ。日本にいたんだ。
周りの香港人も気付いた様子。しかし、黎明は近寄りがたい空気を発していた。リュックはプラダでした。
この時期、共演した舒淇とのスキャンダルで騒がれていたのでナーバスになっていたのではないでしょうか。
翌日の香港の新聞のTopはほとんど「黎明、舒淇と日本で密会?!」という記事でしたから。

土曜日なので恒生銀行には行かず、重慶大厦内で両替えをする。
今度からは重慶で両替えしてから、香港ドルを銀行に預けるようにしようと決意。恒生銀行より断然レートはいい。手数料もとりません。
但しぼったくりの両替屋もあるから要注意だな(GF入ってすぐの所)
印度人経営の所はどこもレートが良いです。


滞在中に許冠傑(サミュエル・ホイ)製作のミュージカルの上演がある。どうせなら見たいよなと、早目に現地に予約を入れてチケット購入しておいた。
着いたその日に見て来ました。でも到着してすぐはきつかった。体調が悪かったし、予想以上に寒いねん!旧正月前後は寒くなるというが正にそれ。
日本を出る時もそれはそれは寒くて寒くて、香港に着いたら少しはマシだろうと思っていただけに辛いものがあった・・・・。

香港ミュージカル『仲夏夜狂想曲』

⬆︎これが全員に配られたパンフ(のような物)
もうひとつ、ペンライトも配られ、司会というか、狂言回しみたいな役(真夏の夜の夢でいう所のパックなんでしょうねえ。やはり)で開演前に登場した陳小春が「皆に配ったペンライト、ちゃんと持ってる?ちょっと着けてみ!OK。でもずっと着けっぱなしにしてるとすぐ電池なくなるからね」と言っていました。

ちなみに私達は←これと同じデザインの街頭ポスターをまんまと銀行の壁から剥がして来ました。
通常、香港の街頭ポスターはべったり糊付けされていて剥がせないのだが、ツルツルの壁面(大理石や、ステンレス系)に貼る時はテープでとめてあるだけで剥がしやすい。
そのかわりポスター全体に穴が空けられています。

f:id:linlinsz81:20190207215342j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214106j:plain

⬆︎これがパンフを開いたところ。
ちょっと「飛び出す絵本」風になっているのだ。

丁度予約をした直後に急に予定より早くチケット発売になったらしく、なんと前から5列目の席をゲット!
初めての香港コロシアム(紅館)でこんな前かあ。嬉しいなあ。
sally小姐と喋っているとお隣さんに「日本人の方ですか?」と声をかけられる。
しかし、この数時間前に香港到着したばかりの私達はヘロヘロ。前日からの寝不足、頭痛、いきなり冷え込んだ香港の天候、なのに冷房がキンキンにきいている館内。今にして思えば愛想悪かった私達。
すいませんでした、お隣の方。

f:id:linlinsz81:20190207214104j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214103j:plain

左:ペンライトの説明をする小春。右:梁詠琪と鄭伊健
真後ろの席の香港人男子は梁詠琪の迷で、私の肩口からごっつい望遠レンズを出して撮影しつつ、歌の場面では笛を吹き、それ以外の場面では「gigiー!gigiー!」と声を限りに叫んでいました。忙しい奴やのう。

ストーリーはかなり単純・・いや、判りやすい。
車の整備工場で働く「白馬王子」伊健と小学校の音楽教師、gigiは幼馴染み。お互い好きだけど上手く言えない、そんな仲。そこにハワイ帰りの金持ちのお嬢さん、楊千嬅が伊健に一目惚れ・・という三角関係。
小春は変幻自在に色々な役で現われる。ある時は司会進行、ある時はチンピラ、またある時はgigiのお父さん、神父さん、愛の天使などなど。この変化の様が面白くて、小春登場シーンと「ペガサス」が一番受けていた。
伊健の役柄があまりに優柔不断な男なので、見ていてイライラした。こんな事に腹立てても仕方ないんだけど「都合良すぎる!」とむかつきっぱなし。
でも最後はgigiと結婚する、というかなり強引なハッピーエンドにもっていきました。

f:id:linlinsz81:20190207214102j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214101j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214100j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214059j:plain

市川猿之介もびっくりの宙乗り。結構リアルで脚も翼も動く天馬。かなりの高所を飛んでいます。この時ばかりは観客、大興奮!!

⬆︎カメラ目線をゲット!!

伊健「ほらgigi、あそこに日本人が」と言ったとか言わないとか・・・・。

f:id:linlinsz81:20190207214058j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214057j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214056j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214055j:plain

で、もちろん阿Samこと許冠傑(サミュエル・ホイ)作、のミュージカルなので、一応。
往年の名曲の数々が登場してとっても胸キュン(←死語)書き下ろしの曲も阿Samだなーって曲でした。
友情出演した許冠英(リッキー・ホイ)も最高っす。出てきただけで笑えるなんてこの人とジョニー・リーバルくらいじゃないか?
舞台美術は奚仲文なだけあって、飛行機が出て来たり(ほぼ実物大?)灯台が出て来たり、青馬大橋と花火、など、大掛かりなんだけどロマンチック。
この人の美術っていつもそうだよなあ。 でも物語自体は面白くなかった。こちらの体調のせいもあったと思いますが。

近くで見たgigiは本当に痩せてて背が高くて足が長くて、顔が小さくて惚れ惚れ。
鄭伊健の腹筋もものすごく割れていて、その上踊りもボチボチ見られるようになっていました。あの、体に鉄板入ってるの?と聞きたくなる固ーい踊りが少しマシに。そんでやっぱり伊健も生で見ると「かっこいい」なんて思っちゃう、そんな私達。
なのに 終了後「出待ちする?」「いや、疲れたから帰ろう」・・と、あっさり帰りました。

 

2月21號

 

*本日の電影* 
北角の新光戲院にて『喜劇之王』


昼飯はH太太と、二人のお子さんとで賑やかに。またまた御馳走になりました。
散歩がてら5人で北角まで。

映画の前に明星生写真屋で一心不乱に物色する私達を見て、多分呆れ返っていたであろうH太太。

 

*本日の晩餐*
中環の沾仔記にて雲呑麺と魚球麺をお持ち帰り。各15蚊でーす。

で、ここの働き者の小姐が私達の事を覚えていてくれた。
「去年の夏に来たよね?髪型が変わってたから(sally小姐の事だな)よく覚えてる」って。うわーん、ちょっと嬉しい。

店に置いてある辣油がまた旨い。辛いけども、これを雲呑や魚球につけて食べるとたまらない旨さ。よく見たらこの辣油も売っているようなので二瓶購入。
麺は凄く凄くコシが有るので、なかなか噛み切れないのだが、フェリーに乗って尖沙咀に帰って部屋に着く頃に丁度食べやすくなっている!のびない麺!

 

この眺めが良い。  

部屋の窓から撮った夜景。
立地だけはいいからね。 手前に見えるのが、半島酒店(ペニンシュラ)

彌敦道沿いの欠点は、深夜早朝問わずの騒音。
ホテルと違って防音設備などはないから、窓を閉めていてもかなりうるさい・・・でも、どんな場所でも眠れる私は平気。
物音に敏感なsally小姐は最初は寝つけないとぼやいていた。  
外の騒音より、むしろゲストハウス内がうるさい時がある。 深夜チェックインする人がいたり、部屋を出入りして騒ぐ人がいたり。
これにも慣れてしまって結局気にならない私。

 

2月22號

*本日の早餐*
sally小姐行きつけの、朝だけ粥屋(昼間は果物屋)の粥。 具は皮蛋。それと炒麺、腸粉。
全部で34蚊。

 

玉器市場へ。
ここは早い時間に行かないとすぐ閉まるから、いつも行けない。たまには早起きして安物の翡翠を買いに行こう。
翡翠の腕輪、指輪。ペンダントヘッドにしたり、ピアスを作りたいのでパーツになる物を色々と。
30蚊以上の物は買いません!どうせ本物かどうか見る目はないのでいいのだ。
そしてここはジジババ率が高い。私のツボにはまる空間。椅子に腰掛けていつまでも、ダラダラだらだらしていたい雰囲気。

f:id:linlinsz81:20190207214049j:plain
f:id:linlinsz81:20190207214050j:plain

*本日の午餐*
深水埗、西九龍中心のフードコートにて。こんだけ食べても一人18蚊。
お好きなおかずと白飯、飲み物のセット。
sally小姐は「例湯(本日のスープ)」で、私は豆乳。豆乳好きにはたまらない。
三種類のおかずを選ぶ際、私の撥音がまたしても危なくて何故か「御飯大盛り」になってしまった。マジてんこ盛り!でもお値段変わりません。
普段、野菜や魚中心の食生活なもんで、こっちでは肉ばかり食っちゃうよね。というよりあっさりメニューがあまりない。
必ず油使ってるものなあ。そのぶんお茶や水を多量に摂取しなければいけなかったのに・・・それが後に悲劇を生むとは知る由もない私であった。
深水埗まで行ったらやる事はひとつ。乗りましたとも。あのジェットコースターに。
しかも事実上貸しきり。私とsally小姐しか乗っていなかった。

歩いて旺角まで。
「歩かないよ、普通は」と運動不足の香港人には言われる。あ、こんな道があった、とか、お、こんな標識があった、とかいってるうちに目的地に着いてしまうんで歩くのが楽しい。

以前より更に増えている海賊版VCDショップ。正規版がない、ないない
まいったなあ。VCDに限らず以前行って気に入った店が次にはない、なんて日常茶飯事で、やはりどんなに安かろうと海賊版だけは買いたくないんだよ。意地になって探し回って、見つけると勢いあまってつい買い過ぎてしまった。

*本日の零食*
許留山で芒果布甸。
本当は天后廟近くで食べたかった。でもやってなかった。

夜は成龍の映画を見ようと海運戲院に行ったのに。やってない。ほれ、ここに書いてあるじゃないか、とチケット売り場で言った所で「今日はやらない!明日来い」の一点張り。
ああ、もうちょっと廣東語が判ればなあ。

2月23號 西貢で海鮮!

朝、H太太と彩虹站で待ち合わせて西貢へ連れて行ってもらいます!
站から小巴(ミニバス)に乗って。そういえば小巴初体験でした。
巴士よりもスリリングな運転。空きっ腹で乗ってたら酔ったかも。
降りるとそこは『古惑仔』で見たあの風景!
西貢のメインストリートを散策してみると・・・・ああ、好きですこの空気。

f:id:linlinsz81:20190207215358j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215357j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215356j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215354j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215355j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215352j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215353j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215351j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215350j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215348j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215347j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215346j:plain

f:id:linlinsz81:20190207215349j:plain

f:id:linlinsz81:20190207215345j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215344j:plain

f:id:linlinsz81:20190207215343j:plain

⬆︎あ、腸粉を作ってる!
なるほどこうやって作るのかあ。
まず、水とき粉に具(蝦、叉焼、ネギ、韮、その他。または具なし)を混ぜてから、熱々の板に広げて、上からふきんをかぶせ、更に蓋をして蒸す。
蒸しあがった所でふきんを外します。
くるくる丸めてチョキチョキ切って、 あとはタレをかけていただきます。

小腹が空いてきた所で、いよいよ海鮮。 生簀の蝦や魚を選んで食らう。ごちそうさまでした!多謝!H太太。

f:id:linlinsz81:20190207215402j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215401j:plain

白灼蝦。もうこれに病みつき!
塩茹でしただけの蝦を、たれにつけて頂きます、が、たれなしでも充分。

f:id:linlinsz81:20190207215400j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215359j:plain

龍蝦(伊勢海老)大蒜味でいただきまーす。レモンは彩虹站の街市で買って行った。
どんどん食い散らかしていき、メインの石斑魚登場!
実は香港では蝦より魚の方が高いのです。
そんな事も知らず、図々しく「魚が食いたい」と言ってしまったため、H太太のお昼の予算を上回る出費になってしまって・・・・申し訳ない!伊勢海老より高いんだ、魚。

香港にて初の豪華な食事で興奮致しました。私の腹もびっくりしたのでしょう、速効で下痢。

f:id:linlinsz81:20190207215405j:plain
f:id:linlinsz81:20190207215404j:plain

H太太と別れ、私達は黄大仙へ!
前回は5月に行った。が、今は農暦新年(旧正月)殺人的な人ごみ。
とにかく人、人、人。
しかも皆、手には火のついた線香を持っている。大量の線香の煙りがしみて目が開けられない。
背の低い私達の頭上から線香の火が降ってくる。熱っっ!!服に穴があく!!
sally小姐ともはぐれそうになる。お互いの名前を叫びながら、それでも一応お参りだけはしようと必死。
熱さとけむさで泣き叫ぶ子供たち。そんな事はおかまいなしに座り込んで祈る人たち。混雑になぎ倒され怒鳴りちらす人たち。
去年来た時の、あの静かな光景は何だったのか?!
あれは真の黄大仙の姿ではなかったのか?あれはあれ、これはこれ。どちらも私にとっては居心地がいい。
日本でも初詣なんてものに行った事がないくせに、黄大仙詣は欠かさないうちら。
しかもこちらはみな凶器(線香)持ってるわけですからスリリング。
人出が多いから、站や参道周辺には物乞いの方々が集結していてズラーっと列をなし、缶カラをガンガン叩いてアピール。これもまた圧巻。
いやー、予想以上に凄かったなあ、と興奮しつつ部屋へ帰る。

 


*本日の電影*
今夜こそは成龍の『玻璃樽』(日本題・ゴージャス)を見る。
ここのトイレはきれいだった。

今回、ゲストハウスのメイドさんが変わっていた。
菲律寳(フィリピン)人のマナンがいる。
オーナー夫妻は彼女に宿の管理を任せて、もうここには住んでいない様子だ。
ある時マナンに「あなたは●●(日本人の名前)の友達?」と聞かれる。
どうやらマナンは以前この宿に滞在した日本人女性ととても親しくなったらしい。何故か私がその女性の知り合いなのだと思い込んでいる。宮城県に住む彼女の住所もしっていて、手紙も書いた、それを投函してくれと頼んで来る。
「住所知ってて手紙書いたなら自分で出せよ!」と思ったのだが、ああ、彼女は一人で、24時間ゲストハウスの仕事(部屋の掃除、洗濯、客のチェックイン、チェックアウトや予約の管理、電話番etc)をしているんだ。そんな時間ないんだ。
エレベーターに乗ってGFに降りて、彌敦道に出て切手を買ってポストに手紙を入れる自由な時間はないのだ。
「OK」
宮城県にいるマナンの友人に手紙を出してあげた。切手代、私もち。

*本日の晩餐*
油麻地、廟街で念願の保仔飯を食う!!
食べたかったんだあ。
途中入った大排档で「保仔飯ないの?なら帰る」と注文の途中で帰ってきたくらいですから。同じ廟街でも旺角や佐敦に近いと物価が高いよな。
油麻地の興記という店で保仔飯18蚊の看板を見つけて迷わず決めた。ところが卓上のメニューを見ると25蚊になってる。
「點解呀?!(看板指して)これは18蚊。(メニュー指して)これは25蚊。點解呀(なんで)?!」空腹の為ぶちっと切れる私。
「小姐・・落ち着いて。ほれ、裏を御覧よ。ここに書いてあろう、安いメニューが」あ、ほんとだ。ほんじゃこの鶏肉保仔飯二つと油菜(20蚊)で。
土鍋で炊いた保仔飯がやってきた、おばちゃんが何か言っている「はあ?」
相席していた若者二人が「お金。先払いだよ」と教えてくれる。
鍋の蓋も熱い、掴めない。若者の保仔飯の食い方を見ていたら親切に教えてくれた。

  1. まず蓋を開け、卓上に有る醤を好みの量ぶちまける。
  2. お好みで生卵もぶちまける。(別料金1個1蚊)
  3. 以上を混ぜて混ぜて混ぜて、再度蓋をする。
  4. 待つ事1分。いただきまーす。

 旨い、旨いです。好味呀!