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2007年 Film2.0 インタビュー

俳優조승우に会ったー조승우、彼の歌

2007.10.03

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조승우を呼び出した。久しぶりだ。『タチャ』以降はミュージカルばかりだった。ちょうど次回作も決定。チェ・ホ監督の『GO GO 70』で조승우はまた歌を歌う。そしてもうすぐ30歳。

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何の話をするんですか?今年は出演映画もなかったのに。

このままおしゃべりでもしましょう。
最近犬や猫を飼う楽しさにはまったと聞きましたが。
犬は子どもの頃からずっと家にいました。今は大きな犬を飼っていますが。サプサル犬とチャウチャウ。猫も一匹いて子どもを産んだので今家に動物が五頭。犬二匹に猫三匹。小さな庭があるので犬と遊んだりして。元々動物が好きですから。
 
一人暮らしでしょう。?
はい。大学路から漢南洞の方に引っ越しました。

ミュージカル『ラ・マンチャの男』が9月2日に終わりました。面白かったです。しかし一回一回とても大変だったようですが。
最初はちょっと大変でした。慣れたら体力的にはそうでもなかったですけど。

たとえば『レント』よりも『ラ・マンチャの男』はエネルギーが絶え間なく迸る、そんな感じかな。『ジキル&ハイド』もそうだったし。
あ、僕は『レント』の方が大変だった。音域が高音だし、何より『ジキル&ハイド』もそうだけど「ダークフォース」だから。暗い内容が多くて精神的にきつかった。
『ラ・マンチャの男』は、体力的にきつくても暗い作品ではないからそこが良かった。それが大きいですね。ところで煙草吸ってもいいですか?

どうぞ。体調管理はどうしてるんですか。
元々体を動かすのとか運動するのはあまり好きじゃない。ところが『ラ・マンチャの男』は前半に鎧を着て登場するからじっと立っていても汗が滝のように出るんです。これはいけないと思って上演5時間前に劇場に行って、簡単なトレーニングをしました。運動の必要性を感じますね。

いや、またそんな事を言って…。
本当に何もしなかったんですよ。運動しなくなって3年かな。『マラソン』が終わってからは何も。

喉のケアはどうしてるんですか?。
同じです。喉の痛みは耳鼻咽喉科に行って、みんなが良いという桔梗茶や五味子茶を飲んで、ホッケ茶も。喉に良いというものを全部です。でも煙草は吸います(笑)酒は飲まないんですけど、煙草は吸う。

よく吸うんですか?
1日一箱かな?

喉に負担がかかりませんか。
ですよね。色々言い訳して…震えを止めるためだ、心を安定させなきゃいけないからだ、って。

「조승우のミュージカル」となると前売り率に言及しないわけにはいかない。正直ミュージカルの宣伝をする必要はないのでは?自らブレーキをかけなければ、という考えはなかったんですか?
いくつかの方法を考えてみました。
『ラ・マンチャの男』は、台本も見ずに決定しました。あまりにも思い入れのある作品なので…ところが報道が出て、予約開始と同時にチケットが完売となると負担にもなります。まだ練習にも入ってないのにチケットは売り切れで、闇チケットまで出回る。昔はチケット完売と聞けば気分が良かったけど、今では…。
最も早く情報を入手しパソコンの前で準備するだけがファンではない。何かプレゼントをくれて、差し入れの食べ物を持ってきてくれて、スタッフの名前も一つづつ全部書いて送ってくれるのは本当にありがたいけど、そのファンたちが少しだけ自制してくれたら他の人が舞台を楽しめるのに。もちろん、それが解決策ではないだろうけど。
もし50%は現場販売して、50%のチケットを前売りするとかだと、カンパニーやチケット販売会社が悪く言われるだろうし…。まだ方法は分からない。今の所僕が解決できる方法はないです。

ダブルキャスティングの他の俳優たちとも微妙な葛藤がある。
悪い気もしますし、感謝の気持ちもあります。僕が映画やTVに出ると、皆んなの注目が僕に多く集まります。実力では他の俳優たちの方がもっと素晴らしい場合が多いのに、もう僕の出演回のチケットは完売状態。だから僕がメディアに出て宣伝をし始めると逆に怒らせるんじゃないか。「みなさん見に来てください、でもチケットはありません」ですから。
作品について語るインタビューだけを、何箇所かでしましたけど。

とにかく、当分はやむを得ないと。
だんだん収まっていくといいんですが。
例えば本当に残念なのは、ダブルキャストで主役を演じる相手の俳優に比べて僕の回のチケットの方がたくさん売れたとマスコミに書かれて、僕が恨まれること。

正直言うと記者さんたちもそう、僕の公演を確実に見ていない記者が僕について酷評を書く。あいつは最近ミュージカルをやり始めてチケットがうまいこと売れてるだけ、とか。一体どうしてそんな事を書くのか、ちょっと残念です。アンチもたくさん増えたし。
『ラ・マンチャの男』に例えると、出来、不出来を離れて意味のあるもので、これは僕が一番大切にするミュージカルです。皆さんにとってはどうか分からないが、僕の人生を変えた作品です。これまでこの作品は一度も興行がなく、やっと公式ライセンス上演許可を受けました。たくさんの人に『ラ・マンチャの男』という作品を、良い作品を知らせる事が出来た、という点に意義があります。

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なぜあえて『ラ・マンチャの男』なのですか。
これは僕が初めて見たミュージカルです。中学校の時でした。当時、僕はすごく暗くて内向的で高校も行きたくないし、勉強も嫌いで何もしたくなかった。姉がケウォンに入った時、母があなたも一度行ってみなさいと。僕は口もきかなくなって、高校にも行かないだろうと。僕のおじさんが心配して、工業高校でも行きなさいと言ってくれました。そこなら就職出来るからって。みんなに心配された時期でした。僕は強いて行くなら、体育高校かなと思ってました。野球が好きだったので。
その時期に姉が学校で公演すると言うから、城南のどこかの市民会館へと連れて行かれたんです。舞台で姉が『ラ・マンチャの男』のアルドンサ役をやって、目を離せなくなりましたよ。その場で祈りました。僕もあんな風になりたいと。すぐに進路を決定して、その時からMTMに通っていた中学の友達と姉に演技指導をしてもらいケウォン芸術高校の試験を受けました。
ドン・キホーテ役どうしてもやりたくてケウォンに入り、舞台のチャンスがありました。ところが僕はサンチョの役。その時の演出がキム・ダルチュン先生。トイレで号泣しました(笑)僕はドン・キホーテをやりたかったけど、サンチョ役でも一生懸命やろうと思いました。好きな作品だから。その13年後にやっとドン・キホーテ役が出来る。僕にとっては大事なことです。

ドン・キホーテというキャラクター自体に魅力を感じたんですか?
よく俳優はドン・キホーテ型かハムレット型と言われますが、僕は分ける必要がないと思う。どちらも誰もが持っている側面だから。誰だってドン・キホーテのように問題に直面もすれば、ハムレットのように悩み、優柔不断にも成り得る。
セルバンテスはどうしてドン・キホーテを選択したのだろうか。彼が考える世の中、人物、愛はすべてがドン・キホーテを通じて表現され、それをありのままに伝えるのではなく、諧謔と風刺で示している。僕たちはその滑稽な老人を見て、考えてみたらこれは同じで大きなメッセージであり、笑いの中に深い感動を呼ぶ何かがあるのではと感じる。セルバンテスが宗教裁判を受けるときにフィナーレで「見果てぬ夢」を歌う。その時の感動は言葉になりません。舞台で演技する人間もそれを見る観客も。

ドンキホーテという人間が本当に浪漫的キャラクターだなとは思いました。非現実的だと感じたりする事はありませんか?。
最初に演出がしてくれた話で、理想を追求する人、理想を追う人という意味なのに、みんなはドン・キホーテが無茶で非現実的だと思っている、と言っていました。僕たちは皆その考え方を変えるべき必要があると。その状況で本当にそれが現実的だと心から、そう思うからこそ、みんなが笑ったり泣いたりする。だからドン・キホーテは全く非現実的な人物ではない、という考えを持って演技をしました。

長くやりたいと思っていた作品なので、もう心残りはないでしょう。
ドン・キホーテはちょっと特別なケースです。幼い時から胸にしまってきた作品なので。僕がこの作品をやるのはまだだと思ってました。セルバンテスの人生哲学を表現しなければならず、2005年度の初演の時オファーが来ましたがその時は本当に身を切る思いでお断りしました。そして公演を見に行きました。
ああ!やれば良かった!とりあえずやってみればよかったと思いました。ドン・キホーテは、恐怖のない人間こそが勇気ある人間なのではなく、恐怖があるからこそぶつかるそれが勇気なのだ、という考え方。それがドン・キホーテの勇気だ、という気がして、ぶつかりたくなりました。砕けてもいいから。そう思い、次に話が来た時には絶対に受けようと思いました。後悔したくない、若い時に一度ぶつかってみるのも悪くはない。
この作品が日本では1960年代に公式ライセンスで公演を始めて、その時のドン・キホーテ役の俳優が今だに演じているといいます。もうかなりの年齢のはずですが、始めた当時は今の僕の年と同じです。28歳。興味深い話です。
そして僕の記憶の中の一番のドン・キホーテはナム・ギョンウプ先生が演じられたドン・キホーテです。もちろんその時は公式ライセンスでは無かったけれど。その前に、ナム・ギョンジュ先輩も演じられていますけど、全てみなさんが20代の時です。そんな事実が僕に少しずつ勇気を与えてくれました。

それでは、四半期ごとに一度やるとか。
日本のその俳優のように、僕の一生をかける、とまではいかなくても、あの俳優がまだやってるの?もうかなりの年齢でしょう?そんな風に言われるようになるまでやりたい。老いたとしても魅力があれば大丈夫ですが、その時まで。
ドン・キホーテとヘドウィグとジキル&ハイドは演じ続けて行きたい。

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年を重ねながらキャラクターの見方も変わっていくでしょうし、それは観客の立場からしても本当に面白いと思います。自分で自分自身が幼いと思いますか?
幼くはないですが。二十歳すぎたらみんな一緒に老いていくんだよ。そう誰かが言ってましたよ。イ・ジョンジェ先輩がそう言ってました。後輩なんてそんなものどこにいるんだ、みんな同僚同士だ。二十歳を超えたらみんな同じだから、と言ってました。
満19歳越えたら成人になるのではなく、僕の基準では、一家を成すことができ、その家庭の責任負うことができて心にも余裕が生じた時、そうなって初めて大人という言葉が似合うと思います。だから今僕は幼いわけではないけど、大人とは言えないかな。
 
大人になりたくないんじゃないですか?
(しばらく考えて)もっとやってみたい事が。もうちょっとこう、僕は今自分らしく生きていきたい。まだそうはなれないんですけど。

自分らしく生きる、それは誰もがそうでは。
自由に生きるっていうんですか?以前はそんなこと考えもしなかったのにね。

独立しても自由ではない?
ええ、もう1年経ちますから自由なんですけど。もっと人の目を気にしないで生きていきたいです。

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元々他人の視線が気になる方だった、と?
そんなところがありました。正しく生きなければならないと思ったり、曲がったことはしたくなかったり。もちろん自由というのは間違った行いを意味するのはではないけど、とにかく今はあれこれやってみたいことを全部してみたい。作品もそうです。自分のイメージを考えてこれは僕に合わない、という理由で拒否するのではなく、若い時に失敗したからってどうって事ない。その瞬間何か感じた時、直感的に何かを選択して結果がどうであれ後悔する事なくそのままやり通す事が出来るのか。それが今までなかったと思います。
 
正に1年前、秋夕のFILM2.0インタビューで、あなたが言った言葉を聞かせたいですよ。『タチャ』の時です。こんな風に言いましたよ。何があっても自分だけの理由がはっきりしてる。ゴニ役を演じながら自分の中に生きている理由が確立すれば、誰にも僕の悪口を言わせないという自信ができた、と。
そうだ!その時からだ。要するに、昔は映画を見ても撮っても演技を見ても自分でしても、新派の方に近かったんです。何か新派のようなものが正解だと思ってましたが、今は昔の自分の考えが少し嫌になってきてます。
 
失敗について自由になったとも考えられますよね。以前は興行や演技力というところに神経を使っていたみたいだ。
ミュージカルは2000年の『義兄弟』からいい作品に恵まれていました。しかし、映画では僕は完全に非主流。興行的な失敗、惨敗続きの俳優でした。『クラシック』まではセカンドランもできない作品がほとんど。興行成績はいまいちだったから、そんな映画あったっけと聞かれるくらい。今までがそんなでしたから誰も僕に投資しない。危機感がありました(笑)
でもどうしようもない、それは僕の仕事じゃない。人気があったらいいというものでもないんだし…。演技については、幸運にも最初から悪評はありませんでした。조승우は「いい加減な事」はしない俳優だ。でも最初から、あいつはなんでこんな事も出来ないのか、とか言われて『春香伝』の李夢龍から抜け出そうと努力していました。
 
新派ですか。観客の立場であなたを見ていると年寄のようだと思っていました。子どもっぽい俳優というよりは何か考えている俳優というか。同年代の俳優とは違って見える部分がありました。聞いたところ『春香伝』オーディションの時、監督やプロデューサーがあなたを見て無条件に合格にしたそうですが。まるで若年寄りみたいだと、年は若いがとても成熟していて大成する俳優だと。
その時は現場にいるのがとても嫌で逃げだしたいと思ってました(笑)

本当ですか。
オーディションでも『ラ・マンチャの男』の歌を歌ってあとは裏口から帰ろうとしたら演出の方に「どこに行くんだ」と見つかってしまって。まあ、関係ない話ですが。年寄っていうのは…。

認めたくない。
逆に、僕が未熟だったからそう見えたんじゃないかなと思うんですよ。

ああ…。釣りでもしそうな。
3年間してないです。

それでは休日は何を?
僕は趣味がないんです。その日その日で生きている。教保文庫で雑誌を買って、インテリア雑誌が好きだから。あとは自動車雑誌見。CDを買って全部iPodに移して。それくらいです。料理がしたくなったら、ずっと料理だけして。最近はソウルロックを聴きます。よく知らない分野なんですが、ジェイムズ・ブラウン、ウィルソン・ピケットにマービン・ゲイも好きです。本は2〜3ヶ月前から積ん読状態ですが、全部キリスト教関連のものです。それをちょっとづつ読んでます。
猫は昨年から飼っていて今年5月に子猫を産みました。野良猫と目が合ったので。ターキッシュアンゴラとノルウェージャンフォレストキャットのミックスですが本当にかわいいです。もし猫アレルギーがあるなら(アレルギー薬の)ジルテックを飲んだらいいですよ。犬を飼うならビションフリーゼがいいです。マルチーズとプードルのミックスみたいな犬です。ネット検索してみて下さい、真っ白でふわふわであまり病気にならないんです。

毎週教会に通っているんですか?
毎週行ってます。日曜日は昼に母と教会に行って、夜は僕が元々通っていた教会に行って。木曜日は牧師様と聖書の勉強をして。僕には似合わない(笑)

平日も聖書の勉強って普通はしないですね。
面白いです。遊んだりおしゃべりしながら。僕だって普段は、よく知らない人たちと集まって座って勉強会なんてしないんですけど。みんな俳優や芸能人です。色んな人と親しくなりました。多い時は20人かな?だいたい10人以上は集まってます。

宗教が演技に影響を与えてくれますか?
たくさん。教会に通い始めて20年になりましたが、昔は信仰心のない「似非信者」でした。
『ヘドウィグ』の頃から通い始めたんですが、その前の『レント』まで舞台恐怖症がひどかったんです。自分自身を信じることができなくて手がぶるぶる震えてました。教会に通うようになってからなんだか意志が生まれてきました。体調が悪かったり今日はなんだか自信がない、という日があったらそのまま祈ります。あなたの力がほしいと。誰かが見たら、あいつは狂信者かと言われるかもしれないが、僕は感じました。ほとんど倒れそうな日だったのに、その公演が最も良かったと言われたり。そんな不思議な経験をしました。『ラ・マンチャの男』のプログラムに「この作品は神がくださった祝福の作品だ」と書いたし、最後のセリフも変えました。「神よ、助けてください」これを「私の神よ、助けてください」に。
『ヘドウィグ』の時も自分のモノローグ部分を勝手に雅歌の言葉に変えて、そうしたら舞台恐怖症がなくなりました。

『ヘドウィグ』は反キリスト教的な内容じゃないかと思うのですが。
でも僕の判断では、これは一つのショーです。あ、聖書の言葉なのか誰にも分からないようにしました。もともと一節を付け加えただけなので(笑)
ヘドウィグが最初に登場してマントを広げ、歌が流れる。その時観客に語りかけます。そして雅歌に出てくる一節にすり替えて歌います。「今夜あなたの中で幸せを感じるのです」こんな風に。それは僕自分への祈祷でもあり、今日の公演を成功させて下さい、という意味でもあります。

雅歌の引用なんて本当に誰も分からないですよ。聖書を知らない人がみたら完全に恋愛物語じゃないですか。
誰も知らない。唯一組み込むかどうかだった部分だから。

何を祈るんですか?
留学している姉と、一番親しい友達、周りにいる人たちのために祈ります。そして僕の願いは…もっと良くなるように、もっとクールになって、強くなりたい。

強くなりたいんですか?
心が。

たとえば、次の二つのうちどの立場ですか。どうしてもできない時や苦しい時、その助けで何でもできる、自分の考えを超えた意味があるはずだから諦める。
まず祈ります。問題が与えられたとき、答えがほしいとずっとお祈りする。ある人たちは、回答を得るというが、明確に何かの音声が聞こえるわけではないです。何かを通じてずっと心を動かしたんだけど、それが、神が与えてくれるメッセージかもしれない。そうでなければ試されているのかもしれないんだけど…より良い方向、きれいな方向に行っている。だからと言って僕の意志が全くない事は出来ないし…僕の体を通しているんだから。僕にもある程度その気持ちがあるが、ただ確実でないことを揶揄したくない、二つのうちどの立場でもかまわないです。

それでは、舞台恐怖症が神の意志を感じる契機となったんですか。
舞台への恐怖が続くわけじゃない。ひとまず幕が上がると、今日は本当にやりたくないと思う日もあります。自分で体調管理ができないのが大きな負担となったこともあって、つらくて倒れてもチケットが売れていたら上演スケジュールを変えられないです。そしてスランプになる。4週間公演する中で1週間ずっとそれが解けないときもあって。そんな時は自分を信じられない、自分を愛せない。自虐感とダークフォースに陥って舞台恐怖症がやってくる。小心、小心なんです(笑)

小心ではないようですが。
(じっと黙って)でも最初にインタビューは出来そうにないと思いました。

久しぶりですか。
ほかのミュージカル雑誌で悪口書かれそう。映画雑誌ではインタビューを受けたのに、自分たちのは断ったって(笑)

毎年、秋夕のたびにFILM2.0でインタビューしてます。こんな縁もあるんだなって思いました。
そうでしたっけ。

ついでに来年の秋夕も予約しましょうか(笑)あなたの外見、そして声に対する自らの評価が知りたかったんです。まず声から。
眠っちゃいそうな声。

さっきからそう思ってました。普段もこんなトーンで喋ってるんですか。
僕は話しをする時にエネルギーを消費しない。さっき、ここに来る前にSBS『アジア体験24時間』のボリビア大洪水のドキュメンタリー番組のナレーションを収録してきました。「彼らには洗浄された水が必要です」みたいなコメント。どうしても僕じゃなければ、って断れないようなメールを送ってきたので録音しに行ったんです。行って初めてナレーションしましたが、これが自分で聞いても眠くなる。コメントを聞いて悲しい気持ちになるどころか、みんなよく眠れますよ(笑)一時、ラジオDJをしたいなと思ったんです。映画音楽やミュージカルの歌など僕の好きな曲をかけて。時間は午前3〜4時頃、タイトルは「不眠症患者のためのなんとかかんとか」(笑)

喋る時に敢えてエネルギーを使わないという賢明な選択のようです(笑)
できる限りミニマルに、聞こえそうで聞こえない。

外見は。
平凡です。

よく言われるでしょうけど顔のラインがいいですね。
僕の鼻はちょっと高いんです。鼻だけは高い。鼻は本当に自慢。

髪もひげも伸ばして、年とともによく似合う顔だと思います。 
これはもともと僕のスタイルです。高校の時からこうしてました。

そうだ、むしろデビューの時の感じですね。あ、何を描いてもいい画用紙のような外見かな、とも思いました。やってみたかったけど、どうしても小心だから挑戦出来なかったスタイルはなかったんですか?
さあ、よく分からない。流行に乗ること、トレンド、そんなものに本当に興味がなくて。例えばジョニー・デップ風眼鏡が流行すると、あなたも私もみんなジョニー・デップ眼鏡をかけている。それがトレンドだって。それが嫌です。車も同じで、好きなのは希少性のあるもの。僕だけが持っていてあまりみんなに知られていないもの。流行には乗りません。以前住んでたアパートもそこが嫌で、天井も高くロフトのような物件を探して引っ越しました。大きな犬も飼ってみたかったし。作品の選択基準もそうです。流行に乗らない、時間が経って見ても変わらないもの。
 
作品を断る理由は逆だと考えればいいんですかね?流行に乗って、すぐに飽きられる、今の話題になればいい。
流行に乗ってもその中で光を放つ作品なら選択するかもしれません。ところが今はヤクザ映画が流行すればその年はヤクザ映画ばかりが幅を利かせ、コメディーもそう。全部そんなやり方じゃないですか。もし僕がコメディ映画を一本撮ったとします。その後くるシナリオは残らずコメディになる。もちろん僕を念頭に置いて書いたというメッセージが来るけど、それは僕の前作を見て書いただけでしょう。考えてみて下さい。俳優が毎回同じ作品をやりたいと思うのか。犯罪映画の後は殺人鬼の役のオファーだけがずっと、『下流人生』の後はヤクザに組織暴力団に『クラシック』の後は純情メロに、そんな現実が残念です。
だから『タチャ』が良かったんです。誰も僕をゴニ役として考えてもいなかった時、チェ・ドンフン監督は조승우のこんな役を見たことがない、でもあの俳優の中に何かが隠れているようだ、と、試行錯誤した結果慎重にシナリオを渡してくれた。僕の中に可能性を見てくれました。餌を放り投げて待ってくれた。自然に好奇心も生まれて挑戦してみたくなりました。出演オファーを断ったが、振り返ってみるとやってみれば良かったなと思う事はありました。

もしよかったら。
もし僕が、こんな映画の出演依頼が入ったのだという事実を今になって明かせば、この文章を読んで実際にその映画に出演した誰かのプライドを傷つけるじゃないですか。僕が先にシナリオを見たという事実が問題ですから。映画会社はこう言います、あなたに一番最初にオファーしていますって。だから具体的には話せませんが、やれませんと逃げた作品はあります。作品はとても良かったけど、その役は自分には出来ないと思った。韓国的な素材で僕の情緒に合わないと思って断りました、後悔はしていません。代わりに主演した俳優が本当にうまかったし僕にはできなかったと思います。
 
ストレートプレイは。
もちろん、やりたいです。

あ、チェ・ドンフン監督の結婚式で司会をしてましたよね。
そう。以前からチェ・ドンフン監督の結婚の話は聞いてたんですけど、その話になると祝歌を歌うように依頼されてしまうので、歌うくらいなら司会をやると言いましたが、むしろ歌手の方でも呼んだほうが良かったと思いますよ、気まずくなるから。

個人的には善良な男조승우より、悪い男조승우のほうが人気があると思うんですけど、本人的にはどうですか。
さあ。女性は善良な男よりは悪い男が好きだからですかね。僕が演じた中で悪い男って誰なんだ?あー、地味で性格がいいだけの男じゃなくてちょっとダイナミックで感情の起伏の多いそんな感じ?『タチャ』のゴニみたいな?

あなたの中に隠れていたエネルギーが噴出しているというか、爽やかっていうか。
メロ映画は好きじゃないです。僕と合わない。僕は恋愛ものが一番苦手みたいです。たいてい조승우の作品はそっちの方が好みだ、という人も多いけど、僕よりは他の方がより適している。メロは窮屈だ。鳥肌が立ちそう。

『フー・アー・ユー?』はそうじゃなかった。조승우が男に成長したな、という感じがしました。女性にとってまるでリアルに恋愛するような映画だったと思います。
感情のラインで見ると、ヒョンテと僕はちょっとくたびれた所がやや似ていて、実際の僕の姿があちこちにたくさん入っています。ヒョンテは恋愛に対して臆病ですが『クラシック』は僕の内なる中学生の姿です(一同笑)あまりにも純粋で初恋でさんざん泣いて振られていた時代です。中1の時とても好きだった女の子がいたんですが、手紙で「アイライクユー」って書いて告白して付き合うことになりました。でも1年間電話の一本もしないで外でも一切会わなかった。ただ学校で250ウォンのグレープジュースを渡してました。僕一人だけが楽しかったんでしょうね。学年が変わるや否やすぐ終わってしまった(笑)

あ、今日次回作が決定されたと聞きました。
『GO GO 70』のことかな?僕だけが確定されたので、まだ他のキャスティングは知らないんです。

歌うんですか?演奏だけ?
歌います。ボーカルです。

それではロッカーの役。
ただ平凡なロッカー。ロックもカントリーも演奏するそんな時代です。田舎から上京して基地村でバーの経営者が言うとおりに歌う。客がカントリー好きだから仕方なくカントリーを演奏しなければならない。自分のやりたいことは違う、新たなことをしたいと渇望している。そこで友達が黒人音楽、ソウルロックを始めるんですが、それを見て衝撃を受ける。いつも定型化された音楽だけをやってきたけど、新しい音楽と出会って心を動かされる。その友達を誘ってバンドを組んで、時代と共に音楽が繰り広げられる話です。面白いですよ。

決定的な選択の動機とは?
チェ・ホ監督。監督と製作者シム・ボギョン。以前一緒に仕事をした方達です。

『フー・アー・ユー?』の時は合わなかったとか。
チェ・ホ監督と少し合わない所がありました。その時僕がちょっとしんどい時でした。でも落ち着いて考えてみると、監督の演出はとても良かったんです。僕にディレクションを与えたのもそうで、それから『死生決断』を見て、この人には何かがあるんだって分かりました。B級っぽくもあり、とにかく何か不思議な魅力があり、また仕事をしてみたいと思いました。チェ・ホ監督の最大の強みだと思われるのは音楽です。とても洗練され、過去のものでもセンス良く持ってくる。だからチェ・ホ監督が音楽映画を撮るというのが僕の心に触れました。
「今度音楽の、70年代のロックをテーマにするつもりだ」と言われればシナリオを見なくても、やりましょう、と言えるほどに。監督がこの映画をどう作ってくれるか、期待しています。漠然とした信頼とでも言うんですかね。

撮影はいつ始めるんですか?
今年中には。シナリオ修正しているところです。僕はギターを習いながらジャカジャカ遊んでます(笑)

ギターを?『フー・アー・ユー?』でも…。
あれは嘘です。DVDで見てみるとコードを変えてません(笑)

また映画を始める事になりましたが、もしかしてロールモデルはいますか?俳優でもいいし、人生において学びたい人などは。
まずソン・ガンホ先輩。ソン・ガンホという俳優だけができる、何をやっても説得力のある彼だけのものがあります。
『殺人の追憶』を見た時は3日間眠れなかった。『優雅な世界』を見てからは一週間余韻に浸りました、どうしてあんなことが出来るんだろう。僕だったらヤクザ役のセリフの言い方や行動も定型化されちゃうんですが、彼は自分の色で100%説得力をもって完全に作り込むんです。それはソン・ガンホ先輩だけが出来る偉大な力です。僕も僕だけの色を持った、何をしても説得力があるそんな演技者になりたい。
昔はアル・パチーノやロバート・デ・ニーロのような演技スタイルが好きでした。しかしある映画を見て変わりました。
『ロスト・イン・トランスレーション』ビル・マーレイみたいにミニマルに演技をする人がいますか?とてもおかしくて、みんな誰も笑ってないのに僕一人だけ笑って怒られました。あの人は存在だけで人の心を動かします。それが本当に実力です。
また最近では『パイレーツ・オブ・カリビアン』を見ましたけど、ジョニー・デップは本当におかしい。普通じゃない(笑)あんなフォースを持っている俳優が韓国でも早く出てきてほしいです。本当にすごい人だった。僕には手が届かないスタイルです。

そしてロールモデルではなくてもスタイル的に好きな俳優はイーサン・ホーク。彼が書いた『アッシュ・ウェンズデー』は読んだし『ホッテスト・ステイト』はまだ読んでいる途中です。あの人は作家業の方に行ったらいいのに。すごく老けちゃいましたよね。昔の面影が全然ない。『ビフォア・サンセット』なんかケビン・ベーコンだと言っても信じちゃいます。もうそのくらいの歳に見えます。

演技が上手いと言われる俳優が多いですね。ところで観客をひき込むフォースというか、吸引力はまた別ではないですか?
それはちょっと広い意味でいうと『ムッシュ・カステラの恋』みたいじゃないですか。もし조승우という俳優がいて、演技は上手いが吸引力はなく、また別の人から見ると100%共感できる。人としての魅力と演技力、ちゃんとした作品と出会い全ての相乗効果で最高値を決めたとしても、それを見てる人にとっては全部違って見える。例えば、ビル・マーレイを嫌う人々は何だよ、あれが演技か?と言いいつつ一方でアル・パチーノには頷く。これがまさに「マニア」です。ファンも俳優もそんなものです。誰にでもファンもいるしアンチもいます。

自由な方が好きですか。
まあ、もちろん新派もいいです(笑)きちんと作られた新派なら最高だろうと思います。

俳優として最も苦労した記憶は?『春香伝』のオーディションですか?(笑)
振り返ってみるといい経験だったと思いますが『春香伝』撮影時は本当に辛かったです。何度も逃げようとした。母が言ってました。当時、僕が寝言で「ただの平凡な大学生戻りたい、学校に戻りたい」って魘されていたって。
室内セットでベッドシーンを撮るときは酒を飲まないと眠れないほどでした。半月で8キロ体重が落ちました。すべて投げ出してしまいたかった。最も混乱している時期でした。これが終わったらもう2度と映画には出ないと決心しましたから。あ、もちろんいい経験でした(笑)でも死にたいくらいでした、本当に。
もう一つは『ジキル&ハイド』8月の公演でした。腰を痛めてしまいました。公演をあと3回残して椎間板ヘルニアになってしまい。一幕がちょうど終わる時、司教を燃やして殺す場面で杖で殴った瞬間、腰がグキっと言ったんです。動けなくなって、終わった瞬間その場に座りこんでしまった。足に力が入らず這うこともできなかった。二幕目を続けるかどうか悩みましたが、その時ちょうど複式呼吸訓練用に持っていた腰ベルトをして、転がったり座ったりの激しい動作は全部省いて、つっ立ったまま2幕を進めました。「ここまでする必要はないのでは?」と思いました。自分で「お前はバカだ」って(笑)自分のせいなんですけど。
カーテンコールではこうしました(首だけカクっと動かして)ファンは僕が怪我をしたことを知って泣いてましたね。

カーテンコールの話が出ましたが、조승우のカーテンコールは確かに少しモーションが違います。格好いいですけど計算されたものなんですか?
全部演出が考えたことです。僕のカーテンコールが印象的だという話が『ジキル&ハイド』の時から出ていましたが、当時、演出が構成してくれたんです。なぜ僕にだけワンマンショーをさせるのかと聞くと、みんなが努力をしたが、特にあなたはたくさん努力をしたんだから1秒でも2秒でも多く拍手を受けてもいいと言われましたよ。
(しばらく考えて)達成感がありますよね。カーテンコールは(笑)

人生において助言してくれたりアドバイスしてくれる相談者はいますか?
たくさんいます。まずはその方たちにすぐに愚痴を言って、残りは同僚たち、一番親しい友達、そしてチ・ジニ兄さんもいるし。でもチ・ジニさんは子供の父親になって。ファン・ジョンミンさんもそうです。二人とも子供がいるからもう昔のようには遊べなくて。僕も頻繁には行けなくなります。どこかに出かけたり家に行くのも悪いなと、子供も妻もいらっしゃるから。

もうすぐ日本公演ですね。
9日間?公演は7回。早く行きたいです。

韓国の観客と日本の観客はかなり違いますか ?
『ジキル&ハイド』日本公演で行った時は同じだと感じた。みんな字幕も見てない。(舞台の両端に日本語の)字幕が出るのにみんな舞台をじっと見てるんです。

韓国と反応が同じなら、日本側の反応が良いということですよね。そもそも日本ではどんな公演でも観客の反応が少ないといいますから。
僕は日本の観客が冷笑的というよりは礼儀を守っていると感じました。公演中は息の音も出すまいとする、演者を尊重するという意味で。静かに観劇している。一つの芸術として眺めている。カーテンコールで出ていくとみんなそこにじっと立って拍手だけしている(笑)その光景が面白かった。

それは面白いですね(笑)
それにみんな五本指の靴下をプレゼントしてくれるんです。

いや、五本指靴下は健康にいいんですよ。日本で健康靴下として注目されているらしい(笑)
じゃあ下駄はなんで?日本のお菓子もいっぱい。ありとあらゆるたくさんのプレゼントをもらいました。レトルトカレーにカップラーメンまで。

そういえば20代も残り少なくなりました。
今年28歳だから20代は来年までです。何をしたいか、まずは楽器をたくさん学びたいです。ドラムはそもそも習っていたし、旅行にも行きたいし、また作品にも出て。ちょっと悲しいことはあります。来年には僕の20代が終わるというのが。でも30代はまだ開かれているんだし…。その時また再起をして、今と変わらず依然とやりたいことをしたいです。

조승우と30代、よく似合うと思います。
分からないですけど。取り合えず僕は30過ぎたら結婚したいです。

※素人の意訳ですが全ての翻訳文章の無断転載禁止、及び引用元を明記せずに無断引用する事もおやめ下さい。当ブログ記事へのリンクは自由です。抜粋してコピペ転載も不可。

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