DoubleMintGum

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温拿樂隊

温拿樂隊といえば

1970年代、飛ぶ鳥を落とす勢いで(日本以外の)アジアのアイドルだったバンドである。

 メンバーは、譚詠麟(アラン・タム)、鍾鎭濤(ケニー・B)のツインボーカル、ドラムの陳友、ギター彭健新、ベース葉智強。
え?譚詠麟以外は知らない?そんな事言わんで、ほれこのCD見てみい。かっこいいでしょ?思わずジャケ買いしちゃうでしょ? 私もこれでメロメロになりました。

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1973年に結成された温拿樂隊(ウィナーズ)。

前身バンドLoosersではなんと陳百祥(ナット・チャン)と譚詠麟のツインボーカルであったらしい。

陳百祥がアイドル予備軍だった、という事実が衝撃的である!

デビューするにあたって、英語歌曲コンテストで入賞した鍾鎭濤をボーカルに加えたのだが、当時の「英語で歌わないとお洒落でない」という考えが反映されている。

初期の彼らの曲は100%英語曲のカバー。 この2枚のCDはそれらのヒット曲が網羅されている。最大のヒットとなった『Sha-La-La』『(I'll Give You)L-O-V-E love』『Kung Fu Fighting』、沢田研二の『時の過ぎ行くままに』のカバー『4.55(Part Of Game)』もあれば、ピーター&ゴードンの『I Go To Pieces』など、60~70年代の名曲が揃っているので聴いていて浸ってしまう。なるほど阿B(鍾鎭濤)の英語の歌いっぷりも上手いなあ!

許冠傑(サミュエル・ホイ)が廣東語歌曲を歌うようになり、温拿樂隊も英語から廣東語へと進路を変更していく。
1975年には彼らの人気はピークを迎え、TVBでは『温拿狂想曲』という、歌ありコントありの今でいうところの『SMAP×SMAP』のような歌謡バラエティ番組が放映されていたそうだ!見たいなああああ!!私は香港通いを始めてからこの番組をなんとか入手出来ないか、と探してはいるのだが・・・・。
中古のビデオでもいいから見たいなああああああああ。
彼らの音楽の魅力は?私は「楽しさとバタ臭さ」と即答する。
70年代、ジュリーやフィンガー5が好きで、リンリンランランやヒデとロザンナ、欧陽菲菲、和田アキ子、ヘドバとダビデの『ナオミの夢』なんかが大好きだった人には判って頂けるだろうか。


       

温拿樂隊と電影

そんな彼らですから、もちろん映画にも出まくっているわけです。

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⬆︎1975年公開の主演映画『大家樂』のサントラ。
この映画自体は未見なのだが、サントラを聴く限りなんとも楽しそうな学園コメディである!見たい!なんとこの年の興行成績第4位っす。

ちなみに1位が、許兄弟のMr.Booシリーズで唯一日本未公開の『天才與白痴』
他の映画の中でも歌のシーンは多いのだが、この『大家樂』は特に凄い。
14曲も入っている。 填詞、作曲家、プロデューサー、役者として現在も活躍中の香港懐メロの大御所、黄霑の曲だけに粒ぞろいである。(この映画、監督、脚本、出演も黄霑)

※1976年『温拿與教叔』VCD未入手の為、未見。

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⬆︎1978年『追[走旱][足包]跳[足並]』笑っちゃうくらい字がないなあ。
大金持ちの息子と温拿樂隊の阿倫とで、譚詠麟一人二役。
家出した金持ち息子と、急病で倒れた阿倫がそっくりだもんで巻き起こる大騒動!あほらしくも可愛らしい話。私は結構好き。最初と最後に何故かまったく同じ映像がはいる(タイトルロール?MTV?)のだが、これ本編よりお薦め。
曲もいいし阿Bかっこいいー!

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⬆︎1980年『鬼馬五福星』
これ明らかにオリジナルのジャケ写ではありません。パチもんくさいが正規版。
98年の結成25周年でちょっとしたブームになっていた為「今なら売れる!」と大あわてで出したのだろう。
内容をあまり覚えていないのだが、きっと迷以外は見たら死ぬ。脱力系アホ映画がお好きな方にはお薦め。

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⬆︎1993年『廣東五虎之鐵拳無敵孫中山』
93年といえば結成20周年・・・・またかいな、と思ったらこれが面白い! それもそのはず導演は李力持!
孫中山といえば孫文です。日本人に捕われた革命烈士孫文を救え!と5人が大活躍。何十年たってもお約束で『Sha-La-La』を歌ってくれます。いいなー。が、私的に激ショックだったのが阿Bが吹き替えだった事。あの声が好きなのに・・・・。  
主演映画は以上だが・・・・

温拿樂隊がちょろっと出ている香港映画

       

1985年『摩訶不思議物語』
オムニバス映画で、曾志偉が導演の第1話『龍的種』に「30年前のアイドル」として登場。何も言うまい。見てくれ。 

1986年『龍兄虎弟』(邦題:サンダーアーム)
成龍(ジャッキー・チェン)主演作品。冒頭に出没する温拿樂隊・・・・ならぬLoosers(おお!)の皆さん。
わざとらしいロン毛のヅラが涙を誘う。しかも『L-O-V-E』は阿Bのリードボーカルなのにいいいいいいい。     


       

その後の温拿樂隊

       

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1980年に入り、メンバーそれぞれがソロ活動を始めていく。
温拿樂隊時代は阿Bに比べてぱっとしなかった譚詠麟が、ソロになった途端大ブレイク。今では泣く子も黙る香港芸能界の「校長」だ!阿Bは台湾に渡り、歌に映画に(侯孝賢のデビュー作、初期作品に主演している)、他のメンバーも同様。

その後5年毎に「再結成」演唱會をやっていて1998年は結成25周年であった・・・・ 紅館演唱會には行けなかったが連日爆満でかなりの盛り上がりを見せた様子。テレビ新聞週刊誌にも出まくっていたし、CMにも出ていたし、街を歩けばすぐに CD、VCDが手に入ったし、演唱會が見れなかったのは残念だが結構いい思いをしたので良しとしよう。

同時代の代表として、許冠傑の『鬼馬雙星』『半斤八兩』などもやってくれて嬉しい!が、全体的にアレンジを「今風」にしちゃってるのが・・・・私としては 残念な所。
アンコールで(これがまた長い!)客をどんどん舞台に上げてしまい、客席にほとんど人がいない状態で(んなあほな!)全員大盛り上がりで 『YMCA』振り付きで(もちろん秀樹のアレですがな!あー、私も一緒にやりたかった)やってしまうような感じが凄くいいです。こうじゃなければ。

近所の親父が集まって喋っているかの様なリラックスしきったMC(これもまたアホほど長い!)も笑えるー。  

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⬆︎CD『温拿拉闊音楽 music is live』(寶麗金)
香港のラジオ局FM903主催のライブ盤。
やはりアレンジが・・・・なのだが、『這首歌』とか、健仔の『只有知心一個』『二等良民』とか聴くと、うるうるしてしまうなあああ。
そして『玩o下o 拉』!これでしょう!後にも先にも私がソラで完璧に歌える廣東語の歌はこれしか有りませんがな!本当にいい歌。
どんな時でもこれ聴くと元気が出るねえ。

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⬆︎CD『最好関係』(寶麗金)
これなかなか面白い企画物CD。温拿樂隊の名曲を他の歌手が歌うトリビュート・アルバム。企画は良かったのだが人選が・・・・????
『Sha-La-La』を歌っているSISTERSという子たち(知らんて)は雰囲気があって良かったです。『I Go To Pieces』をギンギンのロック調で歌う張學友、上手いね。

あとDRYが。ははははは(謎)。その他には李[艸/惠]敏、陳曉東、陳慧嫻など。

・・・・そして遂に!!!!2000年の譚詠麟演唱會では、ゲストに阿強以外のメンバーが登場し念願叶って一緒に『Sha-La-La』『玩o下o拉』を一緒に歌う事が出来たのであった。やったーー!!!!

好多謝!譚校長!