DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

Double your pleasure Double your fun,With Doublemint Doublemint gum.

「普通」じゃなかった

9月くらいから今まで通り、通常に近い仕事量になってきて、コロナ失業分を埋めるべくまた休みなしで働いていた。

あの「自粛」期間とは一体何だったのだろうか…っていうくらいみんな普通に出歩いて朝夕の通勤も普通に満員電車に乗ってる。
社員食堂や休憩室は一応「密を避けるため」にテーブルや椅子が半分くらい撤去されており、座る場所がないから順番待ちで入り口に突っ立ってる。その待ち行列が「密」ですが。
コンビニで買い物するとまた以前のように釣り銭を手渡しされる。

日本はロックダウンをしていないけど、自粛生活の不自由さをみんな嘆いていた。
早く普通にでかけたい、普通に映画館に行って映画を見たい、普通に飲み歩きたい、普通に買い物に行きたい、普通にライブに行きたい、普通に友達と会いたい、普通に海外旅行に行きたい。
わしもバイトしながらそんな風に思ってしまった。元どおりの普通の日常にならねえかなー普通に仕事したいなーって。
でもこれ全然「普通」じゃなかった。
我らが「普通」だと思ってきたこれって、圧倒的マジョリティの健常者の「特権」だった。

 

www3.nhk.or.jp

より効果が期待される患者に優先的に振り分けるため、回復の見込みがない患者などの治療を中止する、あるいは差し控える場合


腐りきった東京五輪を何がなんでも開催しようと、渋谷の宮下公園(や全国各地)から野宿者を強制排除したように、切り捨てる淘汰する見殺しにする準備は着々と進んでいるなーと実感した。

健常者でシスヘテロで多数派である人々の特権を再び取り戻すためなら、生産性のない人間とみなされたものはどんどん消されていく。
今まで普通だと思ってたことが全部その上に成り立ってたんだなーって、あらためて思ったんですけどね…今更かって感じ。
わしも結局は、自分の「マジョリティとしての特権」を失いたくねーなと思ってたんじゃん。
あー早く韓国行きたいなー、とか思ってしまう自分がいるんですわ。
コロナがなければ、きっと조승우の『ラ・マンチャ』だって見に行ってましたよ、また一週間とか10日間くらい仕事休んで。
そんな生活に戻れないことを不満に思ってる自分がいる。特権を行使出来なくてがっかりしてる自分がいる。
厭だな。