あいちトリエンナーレから「平和の少女像」が撤去されるという。
70年以上経った今でもなお、加害を続ける日本。
昔、同じ趣味の人に「私は加害の歴史を否定する日本が嫌いだ」と言った事がある。
「でもLINさんは日本人でしょう?たとえば海外に行った時、私たちは日本のパスポートや国籍に守られてると思わないですか?豊かな文化に守られてきたとは思いませんか?」
全然思わないですね。守られているなんて感じたことはないですね。
むしろいつ日本という国家に殺されるかという危機感しか持っていないし、その恐怖と背中合わせで生きてきた(いる。現在進行形)
「守られている」と感じるならば、それこそがあなたの「特権」だ。
もちろん私も「特権」を持っている。それを忘れてはいけない。
今回の「表現の不自由」とか「タブーを破る」というテーマで平和の少女像を並べることには正直疑問があった。
平和の少女像は、踏みにじられた人々の人権を、尊厳を回復するための作品です。
徴用工も戦時性暴力被害者も認めない、日の丸は「ただの国旗」なので侵略や虐殺の象徴ではない、てんのーへーか大好き、皇族は尊い、とか言ってる場合じゃねーよ。
韓国映画が好きだとか韓国文化が好きだとかいう日本人とほとんど話が合わないのはそういうところなのだ。
いくら韓国の芸能や文化が好きでもレイシストであり続けることをやめない人々と「仲良く」できるわけがない。
3/1の時もそうだったな。조승우のファンたちが「今韓国に行くのが怖い。大丈夫だろうか。心配だ」などと言っているのを見聞きして暗澹たる気分になった。憤りを感じた。
どこまで見下せば気が済むのだろうか、と。
新大久保はいつ行っても混雑している。それを「若い世代には偏見がない。新しい日韓交流、日韓の架け橋、未来志向」などと喜んで見ていられる無神経さが嫌いだ。
한일 외교문제가 한일 왔다갔다 활동하는 인디뮤지션(나)에게 얼마나 타격이 있을까 싶었는데 많이 있다. 당황스럽다.
— Lang Lee|イ・ラン (@2lang2) 2019年8月3日
韓国のアイドルや俳優を好きになるのはとても楽しい。でもその気持ちの数百倍の熱量を「加害の歴史を直視し認め反省し、二度と繰り返さない」事へ向けていかなければいけない。
天皇の名の下に行ってきた殺戮と侵略の歴史を振り返る時、その元凶であり今もなお君臨する身分差別の象徴「天皇制」容認との両立は決してありえない。
「何かを考えるきっかけになれば」って言葉、あまりにも加害側にだけ都合がよくて傲慢なので大嫌いなんだよね。
— LIN 린 (@linlinsz81) 2019年8月2日
「どうか平和になりますように」って祈ってるだけじゃダメだよ。
韓国と日本は喧嘩しているわけじゃない。日本が一方的に加害行為を続けているだけだ。
「どうして仲良くなれないんだろう」じゃない。
「どっちもどっち」じゃない。
加害をやめなければ、差別をやめなければいけないのは日本であり、また私自身も日本という社会を構成する一人として現在進行形の加害に加担している自覚を持ち反省している。
加害の歴史を断ち切りたい。
やめさせたい。