DoubleMintGum

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萩尾望都原画展

Pc170299行ってきました。
昨日から始まったようですが、今日の夕方も平日だというのに結構人がいましたねー。

もうね、萩尾望都の漫画は私の血肉となっていますからね。
「ポーの一族」と「トーマの心臓」これがなければ今の私はなかったから。

私の母の友人が美術系の人で、彼女の家に行くと漫画が沢山あったんです。
だからそこの家に泊まりに行くのが大好きで、手塚治虫(火の鳥やブラックジャック全巻)はそこで読破したし、実は萩尾望都との出会いも彼女の蔵書で読んだわけです。
自分のおこづかいで買ったか、または母親に買ってもらったかで、1977年初版の小学館萩尾望都作品集をゲット。
今回原画展を見ていても、70年代〜80年代の作品はほぼリアルタイムで読んでいたので、他の作品と比べて自分の中で思い入れ(?)の度合いが桁違いでした。
80年代後半から私はもう漫画をあまり読まなくなっていくので。

とにかく色々と、最も影響を受けてきた漫画家です。
「アメリカン・パイ」を読んだら、ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」を聞く為にラジオ番組表で探してみたり。
いつかまだ生きているであろうエドガーが迎えに来て、永遠の命を与えてもらえるんだわ。そうじゃなきゃエドガーの歳を超える前に私は死のう、とか。
今で言う「中二病」というやつでしょうか。
見事にその時期を共に歩んで来たわけですから(勝手にな)
Pc170300

原画展のしょっぱが「ビアンカ」
おおお、これは懐かしい。
しかし、原画凄いです。
粗末な(失礼な!)紙にインクで描かれた線の綺麗な事!トーンもほとんど使ってません。細かい所まで手描きで美しい。
ペンの描く線が本当に綺麗だった。
トーマも、ポーも、第一回連載の冒頭ページを展示してあるんですが、ううう。もう涙が出るわ。
線の…というか原稿自体が本当に綺麗だ。ネームが詩だわ。
コマ割が映画的だ。
ストロベリーフィールズとか初期に出た画集も持っていたのになぁ…ずっと取っておけば良かったなぁ…。
80年代当時、小学館のプチフラワーはちょっと独特の世界観を持った少女漫画誌で、ちゃんと買ってたんですよ。「残酷な神は〜」の初回あたりでもう買わなくなったっけ。
「半神」の原稿が全部展示されていて、驚いたのはこの漫画がたったの16頁だったことですよ!
あの凝縮された16頁の世界に改めて、漫画家はネームが命と思いました。

作品集また大人買いしなければ。

あ、恋月姫の人形もあったし、ポーの一族の人形もありました。でも私が球体関節ドールにあまり興味がないせいか「ああ、そうかそっちの世界か」という感じでスルーしました。

いや、球体関節に興味がないというのもおかしいな。
もとはといえば四谷シモンの人形が好きで芋づる式に色々と溺れていきましたから。あれはあれで確固たる美意識が形成されてるんですが、今現在私がコレクターとして人形者としてはそっちにいってない、と言う感じです。

萩尾望都私物も色々展示してありまして、その中で「メッシュ」のイメージとして、70年代に独逸の土産物屋で買ったというカーニバルの人形がねー。いいなーあれいいなー。顔の造形も意匠も全部良かった。あれいいなー。