※現在公開中の映画なので以下ネタバレ注意!!コメントにもネタバレが含まれます。
密陽(ミリャン)といえば「密陽アリラン」
と、某韓国系日本人の知人に言ったら「そんな歌はおばあさんしか聞きません」と返された事がある。
「ペパーミントキャンディ」と「オアシス」の監督さんが新作撮ったと聞いたので、見てきました。
上記2作、腹の底に漬物石を投げ込まれたような重さ&いつまでも後に引きずる余韻の映画でした。そういえば昔「親切なクムジャさん」を見た時に「オアシス」の謎(?)が解明されたんだわ!
いやーもうね。いいのかしら大丈夫かしら何かそっちの宗教関係筋からクレームは来ないのかしら?とニヤニヤしてしまうような内容でした。
さすがだよ。
いつも出て来る人間が、普通に汚い醜い嫌なところを持ってる男女で、しかもちょっと「自分のそばにこういう人がいたらあんまり付き合いたくないかも」と思うような連中がいっぱい。
主人公の女性も、自己中だし見栄張りだし現実逃避だし。
何で息子が誘拐された時ソン・ガンホんとこに助けを求めに行かなかったのかといえば、あくまでこの女は自分から頭を下げて弱みを見せたくなかったのかなーとか。
刑務所での面会シーンは秀逸でした。
ありゃ納得出来ないよ。許せないよ。うん。
退院後に美容院に行ったシーン、やっぱり嫌だ〜!とキレるところも納得出来ます。
許せないんだもんよ、まだ全部を。
この人の映画の登場人物全てに「あんまり付き合いたくないかも」と思いつつも、感情移入しまくりです、毎回。