conscientious objection
私は個人的に兵役っつーのが嫌いです。そもそも軍隊のような規律で自我の芽を潰す学校が嫌いでほとんど行っていないので。軍隊も警察も嫌いです。
反国家権力。
しかし台湾、韓国の俳優を好きになると兵役って避けて通れない問題じゃん。승우が兵役行ってる時の「忠誠!」な記事はあんまり訳さないようにしてたし…。
軍事政権が作ったマッチョな軍隊文化の中で「兵役に行ってない男」がどういう扱いを受けるか、っていうのが想像に難くない。そんなホモソーシャルの仕組みに取り込まれる事を否定していたら生きていきにくいだろうよね…。
3年前に승우が予備軍訓練に召集された時の姿が偶然ニュース映像で流れたやつをファンたちが「ウケるㅋㅋㅋ」って反応してるのを見て、いやそれはないわ…って微妙な気持ちになった。
これは義務警察の時の映像。
韓国は兵役があるから推しのリアル軍服姿が見られて最高!といった内容の文章がtwitterでリツイートされてくると、うっかりそういうのが目に入っちゃうと、ダメージでかい。
私はあらゆる国の徴兵制度に反対しているので승우が충성の敬礼しているのもいつも暗い気持ちで見ており、警察の制服や軍服着てるのを「萌え」とか「かっこいい」などとは思わないんです。思えないんです。
まあでも兵役の時のホン・グァンホとのエピソードや、チョコパイの話などをちょっと面白いとか楽しいとか言って「消費」してしまったという自覚はあります。
「まなざしと微笑み」で主人公の父が徴兵で軍隊にいた時ストやデモの鎮圧に駆り出されるのが嫌だったから主人公の軍隊入りを反対するなど、その描写は良かった。やっぱりケン・ローチが好き。
— LIN 욘욘슨 (@linlinsz81) 2016年12月23日
去年末の特集上映で見たケン・ローチの『まなざしと微笑み』の中でもなあ、失業中の息子に父親が軍隊には入るなって言うんよね。軍隊や警察などの国家権力側になってしまうと自分たちと同じ市民をストやデモの時制圧する(殺す)側になるっていうセリフがね。あったよね。
— LIN 욘욘슨 (@linlinsz81) 2017年11月13日
映画『택시운전사』を見ていてもよく分かる。国家権力側に立つ軍や警察は「一般市民」を守ってはくれない。
彼らは「殺す側」である。
いち個人としての良心的ないい人もいるかもしれないが、それもまた「国家」という組織に取り込まれた瞬間に抹殺される。
⬇︎ 去年12月のこのニュース
www.jiji.com⬇︎去年10月、JSA(板門店)に行こうと思ったら
おそらくこの影響でツアーが直前に中止になってしまったのだ。
「JSA地雷除去」公式終了…25日までに兵力と警戒所撤収
https://japanese.joins.com/article/276/246276.html
今後韓国の兵役はどのようになっていくのだろう。
小さいことかもしれないけど、よく極寒のロケ中に登場するこの緑色の大きなカイロが気になっていた。
なんと、これも軍隊用カイロだったんだ、と後に知った。