DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

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映画「I LOVE YOU」

2003年東京国際映画祭、アジアの風しか見てないけど。
今日は印度映画『トゲ』。これはもう格別何か感想を書くほどでもなく、な。フツーに印度映画好きだったらフツーに良かった映画です。
周潤發→『レザボア・ドッグス』→『トゲ』です。野郎達の熱きマッチョ精神を追求した映画です。

その後に張元の『I LOVE YOU』っす。
うーんうーんうーん。
張元の映画はほぼ見ており、好きなのです。なので今回も好きです。映画全体として好きですが、いやー本当に最高バッチシ!いいよねー!と手放しで喜べない所もありました。
そういう所があるのが、私達(って、どなた達??)のタチの悪い所なのかねえ?一般的に普通に言うと。
徐静蕾は(好みじゃないけど)良かったー。あとこれが映画初出演だという主人公の男の人も、俺様的好みではかなーりグー!<アホか・・・・

何故かこの映画を見ている間、崔子恩の『旧約』を思い出してしまった。内容は全然違うのに。
撮り方かなあ。今日のティーチインで張元も言ってましたが、ドキュメンタリー作品的な撮影方法で、アップやバストショット中心。ひきの絵があまりないのね。それは狙ってやったそう。
崔子恩が自分の映画作品でやろうとしている事に、きっと近いのではないか?と勝手に思ったんす。

んで、私はこの主人公達のような状況を目の前で見たり、自分自身がやって辛かった経験はある。本当に嫌で嫌でね。自分の家に帰るのが嫌で。ああ今日も「あれ」が始まるのかよ、帰りたくねーーーなあ、でも家に帰れないで何処に行けばいいんだよーー。
ですとか。
エゴをむき出した時の汚さ嫌らしさは、その言葉を投げ付けた自分というよりも、受けた相手の反応の中に如実に現れるので、まそういうこれでもかっっつーくらいのリアルに感心。
主演の二人の、ほぼアドリブだそうです。お疲れさま。きっと精神すり減っただろうねえ。
一番好きになれなかったのは、徐静蕾がキーキーいう声でキレまくる所です。
そして彼女のバックグラウンドの「説明」として登場する父親の存在です。
この関係に説明をキチンとつける為なんだろうけどねえ、トラウマでした!という所。
この二つって、なんかやっぱり「女」というものを、ヒステリック、感情的、心の傷、愛情に飢えていた・・・・とかなんとか、もーーー今さら??という見え見えな感じにさせているようで、嫌だったなあ。
無条件で他人や肉親や友人やらに「愛してほしい」という欲求は誰の心にも潜むものなんだけど、そういうものを体現するのがいつも「女子供」だというのもゲイがない。いや芸がない。
この二人の関係を「男男」「女女」或いは「肉親」などでやってたらまた違ったかなあ??
「男女」で繰り広げられるという事は、まして大陸ですし、そりゃもうかなりジェンダーだったんで、物事を斜めや裏側から見る事を強いられて生きて来た私には、そーいうのが「どうよ?!これ!」っちゅー。
ラストの方になって、やっと、
愛情や信頼という繋がりは「絶対に揺るぎないもの」ではない。所詮は幻想で、依存しあう関係性からは何も生まれない(けどそれをしちゃうのは自分にもあるから)、他人と自分は違う、と、認めた所からしか「関係」は作れないよーってな手触りが感じられたっす。
信じようとしていたものが崩れていく過程を描いていて、その手法は上出来だったんですがね。
出来れば、個人的好みから言えば、その後の「関係」をこそ描いてほしかったような。
えっと、音楽の張亞東、やっぱ使い方上手かった。
ほとんどBGM使ってないのに、ここじゃ!っちゅー所で、張亞東だよなーーーーーーーという音楽でした。
撮影は張健でした。うおおお。

ティーチインでは友人Pさんの質問が、やはり的確でした。
張元もこの質問を大変気に入って(笑)、自らひっぱってました。

私は、といえば・・・・崔子恩の事、『金星』(張元が『東宮西宮』と同時期に撮ったドキュメンタリー。中國初のMTF TSのダンサー金星が主演)の事等、聞きたい事はあったのだが・・・・↑のような事が頭をグルグル回っていたので質問出来ませんでした。