DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

Double your pleasure Double your fun,With Doublemint Doublemint gum.

映画祭ラッシュの日がやってくる!

嬉しいような恐いような・・・・。


まず今日はs小姐がちびっとだけ気合いを入れて、来年春に来日公演をするAMPの『白鳥の湖』のチケットを買ってくれた。
無事、前から2列目をゲット。2列目って、足ちゃんと見えるのかな。不安。
しかし来日舞踊公演は高い・・・・12000円。くうううう。
でも生で見たいし。前回(てか今年)のAMP公演『カーマン』も見てるので何としても続けてみたいの。
トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団もアントニオ・ガデスも(古いなー!どっちも!)その他諸々のダンス公演もそんな前で見た事なかったし〜。あ、大連京劇団はけっこう前で見た記憶ありだが。

そして東京国際映画祭のチケットもついでに買ってもらった。
今回見たいの多くて困ったなー、と。
『この翼で飛べたら』『マクダルの話』『シーディンの夏』『時に喜び、時に悲しみ』『密愛』。あうー、やっぱ『復讐者に憐れみを』も買っておけば良かったな。
(はい、もちろん『恋人』も行きますが・・・・)
密愛』なんて私の「他人とは思えない」(←また出た)『ナヌムの家』シリーズのビョン・ヨンジュ監督だしね。彼女が一体どんな劇映画を撮るのか楽しみでなりません。
『マクダル〜』もずっと慣れ親しんできた、あの豚ちゃんだしね〜。
シャー・ルク・カーンだしね〜。
TSだしね〜。

なんて言ってると、あっと言う間にフィルメックスの前売りになっちゃう。
はーーーー。
イ・チャンドンの『オアシス』は絶対外せないし。
うああああん。スケジュールがいっぱいいっぱいです。

2002/10/29 (火) マクダルの日

もー、良かった。
今まで見てきた香港映画の中で一番良かったかもしれない。
さきほど東京国際映画祭アジアの風プログラム「マクダルの話」を見てきたばかり。これからまた台湾映画の「引き金」を見るんだが、時間がありすぎなので渋谷ネットカフェからの中継です。
期待以上でね。こういう裏切られ方は好き。
最初っからなんか心にくるんだよね。科白も画面もキャラも。
私は最近歳のせいか(笑)涙腺が弱くなってるんだけど、もー何であーいうアニメで?と思われるかもしれないが、泣いた。
ぼろぼろ泣いた。泣きながら笑った。
リアルであるとか、そういう事を今更言っても説得力ないんだけどね。

で、上映後のティーチインではずいずいっと一番前に行き、質問どうぞ!と言われたら真っ先に手を挙げてしまいました。

「今日初めて見て、期待以上の作品で感動しました。キャラクターが単純な線で描かれているのに対して、背景美術がリアルな描法で、バランスが素晴らしかっ たです。ラストシーンでそれが急に実写になりましたがどのような意図であのシーンを入れたのか聞かせて下さい」と聞きまして、監督の答えは
「あのシーンを入れるかはスタッフ間でかなり何回もディスカッションしました。僕はあのままでは絶望的に終わるような気がして、最後に何か「生きていく希望」を暗示させたかったのです。それであの実写を入れました」
なるほど、納得です。私も確かにこの映画からは全ての希望や夢を失った後の「強さ」を感じたっす。
その他にも色々質問あり。なぜ香港でロングランしたか、というのは「長年雑誌で連載されていた漫画なので一般の間で親しまれていたからかも」。
「香港ではアニメのマーケットは全くない、といっていい状況。自分たちもまさかこのような低予算アニメが受け入れられるとは思ってなかった」「公開時期が 「千と千尋の神隠し」と重なったのがいいほうに転んだ。日本アニメ対香港アニメというマスコミの煽りが逆に宣伝になった」「10人のスタッフと2人のバイ トで製作。ポスプロを大陸に出そうとしたがクオリティーが落ちるので、正真正銘、香港内だけで製作した、これも今までの香港アニメでは異例の事」

サントラはほとんど名曲(クラシック)に歌詞をあてたものですが、なぜ?
「クラシックは著作権使用料が安いから(笑)それに誰でも知っているメロディーは親しみやすさを感じる」
「もともと、5年ほど前にケーブルテレビの番組穴埋め的に製作したシリーズもので、今回はそれを劇場用にまとめたもの」
「声優に黄秋生などを起用したのは、イメージを重視したから。マクダルの子供時代の声優の子も、やはり小太りなんです(笑)」
「小人数のスタッフと低予算は変わらず(笑)また同じスタッフでアニメ製作をする予定です。一年半くらいかけます」
とまあ、こんな感じだった。フォトセッションタイムでは身の置き所がなさそうな監督の姿が良かったっす!(爆)
やー。よく「若い感覚」っていうけれど、それは=尖っているとかいうだけじゃない。むしろ私はこの製作スタッフの持つ「柔軟性」に注目したい。これには先日見た「この翼で飛べたら」にも同じものを感じるし、何より自分の心の行き先ととても似ているような気がするんだなあ。

見て良かった。