DoubleMintGum

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映画「母なる証明」

やっと見て来ました。

以下ネタバレありです。注意。

ポン・ジュノの映画、なんだかんだいってほとんど見てるかも。
2000年の「吠える犬は噛まない」は滞在中の香港で見た。
韓国語、中英文字幕で。

2003年は「殺人の追憶」を見たんだわ。
当時の日記(まだblogというものが一般に浸透していなかった時代のさ○さ○日記)より↓
というわけで。
今日は友人Pさんと、『殺人の追憶』を見て来ました。
上映前に舞台挨拶があり、主演の3人(ソン・ガンホと、パク・ヘイルとあともうひとり<おい、こら)と監督が来日してましたー。

やーーー、この映画それなりに期待していたんだが、期待以上でした。
韓国で実際に起こった連続殺人事件、しかも迷宮入り、という
「結果が判り切った、しかも答えのない物語」をどう処理するのかなーーと思ったら・・・・。うーむ面白い。
130分、まったくだれない。緊張感持続しっぱなし。
でもなぜか笑える所もあって、重いのに爽やか。
や、とてもじゃないけど爽やかなテーマじゃないんだってば・・・・。

ある意味ホラーかと。

帰宅して、小雨(ぎゃ!!)の中、ほの暗いマンションの階段を登ってる時、真っ暗な玄関にあがる時、正直「だ、誰かいたらどうしよう・・・・」って恐くなったもんなあ。
まあ、「女」はこの映画の中では強姦されて殺されたり、主軸となる人々の後側にいる存在だったんですがね。
でも、どこをとっても「すげー」という映画でした。
うーん引きずるー。

ふと、諸星大二郎の漫畫『黒石島殺人事件』を思い出してしまったのは私だけでしょうか?
あの漫畫は「被害者は誰だ?」だったけど、
殺人の追憶』は「犯人は誰だ?」です。

馬鹿丸出しな日記ですが、何年たっても変わらない自分にorz
しかも今日見終わってすぐの感想が「長くて重いが爽やか」って、同じ事言ってたわ私。

2006年「グエムル」も見た、そういえば。

今日の「母なる〜」はイ・チャンドンの「シークレットサンシャイン」との既視感を感じた。
作品的に似てるわけでもないけど、韓国の地方の街のねっとりした空気とか人間関係とか。色々。
ウォン・ビン演じる息子が出所した時、思わず「あれ?誰も豆腐を持って迎えに来てくれないの?」と思ってしまったわけですが、私は世に言う「韓流」ブームが来る前の韓国映画はたまに見てて、それも偏っていたかもしれないので(初めてウォン・ビンをスクリーンで見たし!)出所=豆腐描写ばっかり映画で見ている。

人は都合の悪い事ほど良く覚えているもんです。
だから忘れたフリをして生きて行くんです。