「ブルックリン」1950年代、アイルランドからNYブルックリンにやってきた主人公。彼女は古風な顔立ちをしていて品があるので役柄とても合っていた。神父さんはジム・ブロードベント。一体いつドーナル・グリーソンが出てくるの？と思いつつ見てた。
「TOO YOUNG TOO DIE！若くして死ぬ」あの邦画の名作「地獄」とは違い明るく楽しくゴートゥーヘルな地獄ミュージカルでストーリーもとても分かりやすくまとめてあった。長瀬鬼かっこいい。
「シング・ストリート 未来へのうた」満席でした。日曜日の渋谷シネクイントだったから？パルコが閉鎖されシネクイントも終わるのでここで…向かいにあったシネマライズも今はもうない。1985年に10代後半だった私には涙なくしては見れん映画でした。80年代ファッションがまた泣ける。渋谷原宿の古着屋とか文化屋雑貨店で服買って髪には洗うと落ちるメッシュ入れてそのスーツ！その帽子！グサグサきたわ「シング・ストリート」パンフ買いましたLPジャケットサイズだよ。
「ブルックリン」はアイルランドの姉妹の物語で、「シング・ストリート」はアイルランドの兄弟の物語でした。姉が妹を、兄が弟を、未来に送り出す姿が…どちらにも気持ち持っていかれました。
よく「過去に戻れるとしたら何歳の頃に戻りたい？」という質問があるけど一度も過去の自分に戻りたいと思った事がない。今が一番いいと常に思ってる。過去
は辛くてしんどかったのでまたあんな辛い思いはしたくないしやり直したら今の自分じゃなくなるので酷い失敗も恥も試練もそのままでいい。悲惨でしんどかっただけでなくその時その時で夢中になるものが常にあって、それに打ち込む事で家も学校もこれから先の事も忘れてなんとか日々を生き抜いてきたから汚泥の中でのたうちまわってた思春期すらキラキラしていた（当社比）高校生の頃なんて、この年まで生きてる自分を想像もしなかった！やりたい事出来なかったのはお金がなかったからだと言いたくないので働くようになったらやりたい事の8割はしてきたから、それに伴う努力をもう一度やり直すのはめんどくさい。
「シング・ストリート」はそんな映画だったなー。私もバンドとは違うけど楽団もやってたので、あのメンバー集めるあたりはたまらなかったー。曲作ってるとこ練習してるとこ大好きだー。キラキラしてた昔懐かしい！っていう映画じゃなくて、これから先の世界を感じる映画だったなー。
ジャパンのデビッド・シルビアンみたいにしてくださいって写真もって美容院に行ったことある。そんな10代だった。今思い出すと恥ずかしいけどそれが私だった。なのでこの映画が好き！
なんというか、見た時はそれほどでもーと思ってた「ブルックリン」が「シング・ストリート」を見た後に浮かび上がってくる。
「疑惑のチャンピオン」ランス・アームストロングが癌になるまでを思いっきり端折った感はあるけど、それ以降に焦点あててたもんなあ。デイヴィッドがアイルランド人だという日本語的説明は字幕には一切なかったけれどやたらと「あのアイリッシュ」って言ってたから今パンフ読んでたらやはりそうかーと納得。
今更ながらこれを見たら「ベルヴィルランデブー」でもドーピングを隠喩表現していたよね、あれ、と思い出す。謎のギャングたちに連れ去られた自転車選手たちの末路は…というわけで「ベルヴィルランデブー」を再度見た。うちにDVDがあるので何度でも見る事が出来るのだけど「疑惑のチャンピオン」の後にこれを見ると、また違うわー。
今年の上半期ベスト10
キャロル
夜中に犬に起こった奇妙な事件
リリーのすべて
マジカル・ガール
エクス・マキナ
クリムゾン・ピーク
アイアムアヒーロー
ロブスター
パディントン
白鯨との闘い
