この間見てきたんですけどね。
予想以上にきましたね…これは。ラストシーンなんか思わず声でそうになった。我慢したけど。
そう、自分の中のSlasherとしての部分が震えました。
多分ちょっと前の俺だったら興奮して転げ回っていたのではなかろうかと。去年『강철비』を見た時みたいに…
ただ、今の自分はどうしてもこれを「萌え」として消費するのに抵抗があるんだ。
朝鮮半島を南北に分断したのは日本なんだが、そこをシラーっとスルーして美味しいところだけ「萌えネタ」として消費して遊ぶことは出来ない。もう出来なくなったなー。
⬇︎の時もその辺悩んでいたのだが…
楽しめないというのではなくて……いや、でも日本人が何も考えずに気軽に楽しんでいいものじゃあないよな。日本人がそれをやっちゃうのはあまりにも無神経。
今までそれがまかり通ってきた事自体が暴力だったのではないか。
過去見てきたいくつかの韓国映画を、そういう意味では単純に楽しんだり出来なくなったなー。
どんなに「エンタメとして」上手く作られたものだとしても、日本の加害の歴史が大きく関わる内容の作品を「あー面白かった。感動したー。泣いたー。萌えたー」と無邪気に無責任に消費していいものかと。自戒の念をこめて問い続けなければ。
それを不自由だとか考えすぎだとかは思わないので、俺の人生が終わるまで（もうあんまり長くはないとはいえ）ずっと考え続けて悩み続けるのです。
正解もなければ終わりもないが、自分のことを一番信用していないので、また誰かを何かを踏みにじるよりはいいです。
韓国映画に限らず、確かにこれ面白いのかもしれないし良い作品かもしれないけど、それにしてもジェンダーバイアスきつすぎない？っていう映画がほとんどなので、まあスーっと引く事のほうが多い。「見ました」以上の感想が何も出てこないほうが多い。
ヘテロノーマティヴィティ滅びろ。
