CAPTAIN MAVEL
次のスーパーヒロインはスパイダーマンやアントマンみたいに、私たちと同じような何の権力もないそのへんの近所のねーちゃんから始まってほしいと思った。
⬆︎そうそう、まさにそれ!
そしてスタン・リーを見ると、この爺さんの性犯罪行為は結局なかったことにされて終わったんだよねえ?とモヤモヤするし、女が闘うには軍人か警察にしないと物語が成り立たないの?とモヤモヤした部分があった。
協力者として何人かの男性キャラクターは登場するが、女性キャラクターが中心となり活躍する物語には「こういうのを待ってた!こういうのが見たかった!」と嬉し泣きもした。
「友情、努力、勝利」は男だけのものではないんだぜ!!
あとキャプテンマーベルことキャロルとヨン・ロッグの間に恋愛を絡めなかったのもいい。どころか最後ぶっ飛ばして黙らせたのは最高だったよ。最高だった。
いらん(ヘテロの)恋愛描写があるとか主演のガル・ガドットがシオニストだというのが嫌でわしは例のワンダーウーマンを見ていないんだけど、キャロルのふてくされた面構えとか拳を握って仁王立ちになってるとことか最高だった。
ワンダーウーマンみたいにバイアスのかかっていない「強さと美しさ」が見たかったんだ。
もちろん誰もが強くなくていいし、美しくなくていい。
母にならなくていいし、愛する人を守らなくていい。
The Favourite
最高だった。最高。
実は前作の『The Killing of a Sacred Deer』(邦題:聖なる鹿殺し)だけ未見なんだよなー。悔しい。
18世紀英国の宮廷内における政治劇なわけだが、もう画作りからBGMまでいつものように不穏で、でもゾクゾクする世界がわしを待っていた。
広角レンズを多用して歪ませた奥行きのある画面に、更に奥行きのあるキャラクターたち。最高か。
よしながふみの『大奥』には至る所にジェンダーバイアスが潜んでおり全く楽しめないが、この映画における男女逆転劇はさすがランティモス監督だーーーって感じ。
しかもしかも、主演三人が超最高。
『ブロードチャーチ』の時に「この情けない表情が最高」と思ったオリヴィア・コールマンだよ。英国アカデミー賞でも米アカデミー賞でも主演女優賞とったのマジで嬉しかったし、衣装デザイン賞の時プレゼンターがメリッサ・マッカーシーでこれだったところまで含めて凄いよ!!わしのためにありがとう!と言いたい。
やっぱり女性が主役になる物語を摂取すると元気でるなー。
まあいつも大体「最高」しか言ってないけどな。
映画の合間にミッドタウン日比谷のカフェでおしゃれランチを決めた。
金子文子のいた店
でもいわさきで昼飯食べればよかったなー。
ここいわさきは金子文子と朴烈が出会ったあのいわさき、金子文子が働いていた社会主義おでんのあのいわさきなんだよー。
今まで何年も、日比谷シャンテで映画を見るときは必ずこの店の前を歩いていたんだよ。
映画を見て金子文子と出会うまでここがアナキストたちの集ったあの店だとは知らなかったなぁ。