DoubleMintGum

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『戦争の加害』パネル展

第4回 知ることで未来が見える 戦争の加害パネル展

戦後70年が経過した中、戦争の風化が言われています。
また現政権は「安保法制」等を成立させ、そして報道への圧力など、戦前の戦争体制だとさえ言える状況をつくろうとしています。
私たち人類は過去を見つめることを通して未来を創ってきました。日本が行った戦争で一体何が行われたのかを知り、継承していくことは大変重要なことと考えております。
触れたくない過去とお考えの方もあるかと思いますが、避けて通ることは出来ません。
そこで、2016年から、南京大虐殺・日本軍「慰安婦」・731部隊・毒ガス戦・沖縄戦等「戦争の加害」に関するパネル展示を行ってきました。

ー配布されたチラシの文面より。

主催:記憶の継承を進める神奈川の会

 過去のパネル展開催を知ってはいたのだが、毎年仕事の都合がつかず見に行く事が出来なかった。
今年はやっと行けました!

展示概要
  1. 重慶無差別爆撃
  2. 南京大虐殺
  3. 731部隊
  4. マレー半島侵略
  5. 毒ガス戦
  6. 日本軍「慰安婦」
  7. 朝鮮人・中国人強制連行
  8. 沖縄戦と棄民化された人々の記憶〜慟哭の島〜

だいたい今まで本で読んだ、とか集会やデモに参加した、だから「知っている」と思っていた事ばかりなんだけど…
それでも圧倒された。
今月ソウルにある「戦争と女性人権博物館」に行ってきたばかりなので、このパネル展示もそれと同等の詳細なものであるというのが、とてもよく分かった。
去年同じくソウルに開館したばかりの「植民地歴史博物館」へ行って、その時にこういう場所は日本でこそ作らなければいけないのに!と強く思ったんだけど。
この「戦争の加害パネル展」が常設されるようにならなければいけないんじゃないかと。

 そして全ての学校の歴史の授業で学ばなければいけないだろ。

 第二次大戦当時、日本の同盟国であったナチスドイツの所業と同じような…いや、むしろそれ以上だったんじゃないか、この残虐さは、とさえ思える。

以前見た映画『ジョン・ラーベ』でも、ナチス党員であるジョン・ラーベが南京での日本軍の鬼畜の所業に驚き、同盟国の言う事なら聞くのではと、ヒットラー宛に「あれは酷すぎるなんとか説得してほしい」と手紙を書くシーンがあった。

日本軍が毒ガスを製造して中国を始めとするアジア各地で実戦に用いてきたけども、陸軍は広島県大久野島(そう、最近ではウサギ島と言われているあそこですよ!)で製造。そして海軍は神奈川県の平塚と寒川にあった、と。知りませんでした。
1941年から1945年まで、神奈川県の毒ガス工場には徴用工が配属された。
学徒動員、女子挺身隊、そして強制連行された朝鮮人だ。
みんなそうだが、まさか自分が毒ガス工場に連れてこられるとは思ってもいなかったし、作業中に毒ガス被災して死んだり後々まで後遺症に苦しむ人が多かったという…もちろん日本は戦後そういう人たちに補償はしていない。
しかも2002年に、国土交通省相模縦貫道建設工事現場でびらん性毒ガスイペリットの入ったビール瓶が発掘され、破損により作業員が毒ガス被災している。
現場は正に旧海軍の秘密毒ガス工場だった場所。
え、これ知らんかった!つい最近のことじゃん!
またいまだに中国全土には日本軍の遺棄毒ガスが埋められているし、海にも大量に捨てていった…

展示パネルを見ていたら、あらためて怒りで胸がいっぱいになってしまった。
この数々の「加害」に謝罪も補償もなく、当時を知る人や被害者の方がどんどん亡くなっていく。
学校でも教えないから今後事実を知らない人が増える一方。
そんな馬鹿な事があるかよ。
戦争責任を一切追求されずに天下りした元731部隊のトップや、「象徴」一族がいる時点でまだ戦後処理は終わっていない。

「過去にとらわれず未来を見て行こう!日本も韓国も仲良くしたいね!」っていうのはさー、こういう過去の加害事実をしっかり知ったうえで、きちんと認識して後世に伝える教育をしたうえで「二度としない」と反省して、そこからスタートする信頼関係だろ。
そうでなきゃ不公平だよ。
朝鮮半島を南北に分断したのは誰だよ?旭日旗はただの海軍旗でーす、ヒノマルはただの国旗でーすとか言ってる場合かよ。

などという怒りでハラワタが煮えそうでした。
今日公開の映画『金子文子と朴烈』の上映館前に右翼が妨害に来たというのも見ちゃったし。