DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

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燃える下心

第一言語以外の言語を学ぶには

人生で初めて英語で小説を読んだのが⬇︎こちらの作品です。

qaf-fic.com

Kristen氏のFan Fiction『Abernathy』
英語は中学校の義務教育で3年間やっただけ(高校にはほとんど行ってない)そんな俺がこの作品を読破したのはひとえに「燃える下心」があったから。
2000年に『Queer As Folk』というイギリスのゲイドラマを見て、おおおお!と少し嵌ってしまい、

その後オリジナルUK版をアメリカでリメイクしたQueer As FolkのUS版で直滑降でした。本当に崖から落ちた、と言っても過言ではない。

www.sho.com


主演俳優の一人であるRandy Harrisonの舞台を見るためにブロードウェイに行き、年に一度はアメリカの演劇祭に通うようになったので「瓢簞から駒」ならぬ「Slash(萌え)から海外追っかけ」みたいな。なんかよくわからない例えだが。
そんな中学生イングリッシュ脳でも「理解したい!なんて書いてあるか知りたい!つか読みたい!!」という過剰に熱く滾る思いによって英語の小説を最後まで読みきってしまうこの現象を当時Slash仲間たちとこう呼んでいたのだ。

「燃える下心さえあれば言葉の壁は乗り越えられるよね」

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『Abernathy』は舞台を現代のアメリカから18世紀のイギリスに移した、Fan Fic(二次創作)の中でもAUといういわゆる「アナザーワールド」もの、パラレルとも言いますね。二人の出会いから紆余曲折あって恋が成就するまでがもう凄い。すごく面白い!当時はプリントアウトしてホチキスで止めて持ち歩いて読んでたくらい超萌え転がる!
世界中のShipperがのたうち回る面白さなんだなこれが!
この名作は『Abernathy』三部作だったんだけど…他の二部作が見つからない、過去にブックマークしておいたページも消滅している。

あれから15年、作家自身がサイトなどを持っていない場合は作品も消えてしまうんだよね。サイトもね、サーバー契約が切れたりサービス終了したり色々あるし……
私がプリントアウトして持ち歩いていたのもボロボロになって捨ててしまった。
そんな風に嘆くSlasherのために作品を保存してまとめているアカウントが!まだあった!あの懐かしのLive Journalに!!!
(当時はまだYouTubeもTwitterもなかったのでSlasherは大体LJにいた。海外Fan Fic読んだり自分で書いたりは主にLJでやっていた。日本ではあまり普及しないまま時代はTwitterに移っていったのだった)

deadfic.livejournal.comThis journal exists because some fanfiction is just too good to let die. Author's websites sometimes disappear, but the fic lives on. Someone saves it, and it gets passed around by email from person to person. Now these fics have a home--here.

分かる、分かるよ…
ここにはKristen氏のThe Abernathy Trilogy全作品『Abernathy』『Abandon』『America』が網羅されています。
凄い!!やったね!ご覧の通り長いんです。壮大なストーリーなんです。でも面白いから!

 

かつて同じように、中国語で「燃える下心」を発揮し読破したのが映画『藍宇』の原作小説である『北京故事』だ。

何かを知りたいというパワーは岩をも動かす、って感じですかねー。
燃える下心があるからこそ生きて行けるんだよ。