DoubleMintGum

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지킬앤하이드 Jekyll&Hyde 5 観劇11月編

2018/11/21

遂にこの日がやってきた。

7/31に조승우舞台復帰が決まり、8/22にチケットを取ってから3ヶ月。

9月〜10月の旅でちゃんと下見もしたので、迷子にならずにやってきました。

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蚕室の3番出口がシャルロッテシアターへの道。
前回は他のミュージカルがかかっていたが、角を曲がれば지킬앤하이드が見える!ぎゃーーーテンション上がるー!

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劇場の外観や街灯を彩る지킬앤하이드仕様を見ているだけでも楽しい。

実は前回の旅の時に、ここへ来れば지킬앤하이드のチラシがもらえると思っていたら甘かった。当然もうない。
しかしその後忠武アートホールにまだあるよと言われたが帰国後だった。残念。
しかししかし旅の数日前に忠武アートホールにまだあるよと言われたら、そりゃ行くしかないでしょう。ダメ元で。

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あったーーーーー!!!!!!!!

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たかがチラシ、されどチラシ。
映画や演劇の「チラシ」(あ。最近はフライヤーって言うんでしたっけ)とはいえ紙質が良く美麗でコレクションしたくなるのですよ、これが。
公演始まっちゃったからもうダメかと思った。あー嬉しい。

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開演2時間前に到着。
早すぎでは?
いや、そんなことはない。なぜなら、フォトカードを作ってMDを買わなければならないからだ!

カードには日付も入るので記念になるし、自分の好きな画像で作る事が出来る。
その場で撮影したり画像選択も可能だが、とてもとても混雑して並ぶので事前にフォトカードのサイトにログインし画像を登録しておくと便利。

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当日フォトカード作成マシーンに番号を入力するだけでOK。
支払いはクレジットカードのみ。しかもICチップ付きのクレカじゃないとはじかれちゃったぞ!焦ったぞ。
出来上がったのがこちら。

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4台のマシーンには既に長蛇の列が。

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これで一枚2000ウォン。何枚でも作りたくなっちゃうなー。

さて次はMD。物販です。

なにを買おうかなー…なんて呑気に選んでる場合じゃないぞ、おい。

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もう完売してるのがあるし!もう!?!?

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ないと言われるとなんか欲しくなっちゃたりもするんだけど仕方ない。
とりあえず欲しかったミニプログラムとピンバッヂをゲット。

⬆︎これも舞台を見た後だと欲しくなるんですよ。

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開演時間が迫り、続々と人が増えエントランスやロビーが賑わってくる。この空間に居るだけで楽しい。

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⬆︎ここに座って記念撮影もできるよ。

 

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開場になり早速席につくと…

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二階席とてもいい!思ってた以上に良席だった。
オーケストラピットでは音合わせが始まっており、ああああこれこれ、これだよーー開演前のこのなんとも言えない高揚感だよーと一人でニヤニヤする。

 

初めての조지킬

2018年版지킬앤하이드は以前とは違うらしい。
私が見たのはもう10年以上前の公演の動画なので、確かに舞台美術もかなり洗練されたなーという印象。
何より승우の演技、歌唱の安定感半端なく動画で見た조지킬と全く違う。
「大きく見せようとしていた」と感じたのが、実際「大きく見えた」っていうか。
厚みがあった。安心して見ていられる。
前半の山場チグミスンガンの時演出効果が凄くて鳥肌立った。ハイド氏登場シーンクライマックスこれCG?と思うほどの照明演出素晴らしい。
승우の回し蹴り!ハイド氏ー!!ハイドかっこいいー!!!
あとアンサンブルのレベル高い。アンサンブルが揃っていると気持ちがいい。

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あらすじは有名でよく知っていたが観劇は今回が初めてな지킬앤하이드。
正直ストーリーはつっこみ所しかない、私にとっては。
エマとルーシーという女性の描き方とか、もう今更感あるし。古典などもそうだが、古い映画や文学、舞台の中の女性像があまりにステレオタイプで今の時代にそぐわないので、どうしても冷めて見てしまう…俳優の魅力と上手さに惹きつけられて観劇し、今後も見に来たい。でもいち作品としての지킬앤하이드が好きかと問われれば、否と答える。

あと気付いたのが조승우のレチタティーボだった。

조승우は舞台のハイライトで『対決』を歌うシーンで、善と悪を瞬間的に同時にスケッチした。
右顔は苦悩に満ちたジキル、左側の顔は怒りに満ちたハイド。
体を左右に動かしながら熱唱する時、ジキルはジキル、ハイドはハイドだった。

画龍点晴は、ジキルとハイドそれぞれの姿と二つの性格が巧妙にもつれた瞬間を絵のように切り取って、写真のように捕捉した部分だ。
ジキルの不安とハイドの卑劣さを数秒間隔で交互に表現しなければならない。技術だけで出来る事ではない。これを裏付けるものは声のトーンと動作をどう表現するかである。

21日午後、蚕室シャルロッテシアター。
ミュージカル지킬앤하이드 のタイトルロール、조승우は、表向きには聖なる意思と、その中にある本能のねじれた暴力的自我の不和をドラマチックに描き原作小説の定数を圧縮しておいた。

ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』が原作。相反する二つの人格を持った主人公、彼を愛する2人の女性の悲劇的なロマンス。フランク・ワイルドホーンの甘美ながらも叙情的なメロディーが印象的だ。

1997年にブロードウェイ入りした当時には好評を博していない。2004年に韓国で初演以降、特に韓国プロダクションが人気を集めた。ライセンスでも改変が可能なノンレプリカ形式を用いて国内制作陣が新たに企画、構成した作品で、韓国で受け入れられた。

その中心には조승우がいる。
この作品の初演で一躍スターに上がり조지킬と呼ばれた。
2010年に軍除隊後、最初に選んだ作品も지킬앤하이드だ。チケットの前売りがオープンされると即完売、オンラインでダフ屋が出回っているというのはすでに14年前からの話だ。


既に지킬앤하이드に243回出演した。
その조승우が約4年ぶりに出演する今シーズンもチケットがオープンされるやいなや、座席が瞬時で売り切れている。このような조승우の演技と成果に改めて何を付け加える事が出来るだろうか。

ただ、今回は今までとは違う新鮮な感情を満たしている感じだ。舞台はどうしても演技と表現力が誇張される。
2年前、ミュージカルヘドウィグとスウィニートッドに相次いで出演した後、ドラマと映画で感情を節制したキャラクターを演技した조승우はミュージカルカムバック作である지킬앤하이드の序盤で、以前よりも清廉な지킬の姿で演技を開始した。後半部の하이드の強烈な面貌を見せるための布石だ。

조승우は、レチタティーボをミュージカルにも適用させる。
これはオペラや宗教劇などで台詞を語るように歌う形式だ。
彼の歌は言葉そのままが歌のように聞こえるというより、旋律がある台詞のように聞こえる。
ミュージカルファンのみならず、大衆的にも広く知られた名曲チグミスンガンはそれこそ強力な台詞だ。
善と悪が分離される事を祈りながら自分に投薬する直前、すべての観客は지킬の心に寄り添う。

このように劇の全体の流れを読んで呼吸の強弱を調節していく조승우はまた進化した。
すでに一つの大きなオーラが生じた조지킬を演じる조승우や、それを見守る観客は毎回一種のストレスに悩まされる。当然いいものであるに違いないという強迫観念に駆られるのだ。

これを毎回表現し期待以上の感動をプレゼントすることは容易な事ではない。
感興はカーテンコールにも繋がっている。
長い髪を縛った髪留めをほどき客席に投げた後、力強く右手でアッパーカットを繰り出しながら暗転する最後の場面はいつ見ても快感だ。

(略)

 

ODカンパニーのシン代表が2016年ワールドツアーバージョンで披露した舞台が今回も適用された。
2階を軸にしたダイヤモンド構造は、人物たちの動線を一目で追えるようにしている。チグミスンガンの前に登場する実験室セットは色とりどりの水薬が盛り込まれた1800個のメスシリンダーの風景が豪奢。
来年5月19日までシャルロッテシアターにて。

m.news.naver.com

 승우のレチタティーボについては別の作品でも言及されている。

승우はオペラ、宗教劇で多用されるレチタティーボをこのミュージカルでも使う(CDには歌曲しか収録されていないのでそこがあまり聞けず残念)ピアノ伴奏のみで歌う時は詩の朗読、弦楽器が加わると小説を読むように歌う。
愛してはいけない女性への思いはジキルとハイド、恋の熱病に病む姿はドンキホーテのようでもあるが、どのキャラクターにも似ていると思わせない所が승우の魅力である。
ベタ褒め記事。

mobile.newsis.com

 

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本当に説得力を感じるんですわー。
あと改めて思った。声がいい。

努力して得たであろう高い技術と、その技術に裏付けされた表現を見るのは本当に楽しい。プロフェッショナルの仕事だなー。

インターミッション15分を挟んで、約3時間の舞台が短く感じられました。
娯楽作品としての演出もうまいと思う。

スタンディングオベーションでカーテンコールを迎え、あの조승우ならではの暗転の幕引きを見届けた後は…そう、ステージドアにダッシュです!!

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