大邱へ
2018/09/29
目覚ましが鳴る前に起きました。
午前5時。
前日にパリバケで買っておいた蟹クロワッサンロールとあんぱんを食べて心を落ち着けます。どんなに緊張してても食欲だけは落ちたことがない。
KTXに乗った!!大邱へ。 pic.twitter.com/tKS5E4nVsM
— LIN 욘욘슨 (@szkll) 2018年9月29日
KTX車内、隣の列に日本人が大勢いて、しかも舞台挨拶という言葉が聞こえてくる…おお!目的は同じ?と思ったら続いて「いんそん」という言葉が。ああそうか今日は大邱では『명당』の、釜山では『안시상』の舞台挨拶がある。そうか、そっちか。
CGV大邱ハニル。 pic.twitter.com/xATPhtVE1b
— LIN 욘욘슨 (@szkll) 2018年9月29日
조승우 180929 “명당” 대구 무대인사 『明堂』舞台挨拶@大邱 (로고 크롭,2차 가공 금지)MEGABOX대구 メガボックス大邱#조승우 #명당
ずっと走ってた、という記憶しかない。今は。
せっかくここまで来たんだから、なるべく見たい。舞台挨拶を、俳優を。生で。映画そのものは後日滞在中にゆっくり鑑賞するとして今日は조승우に会いに来たんだよ俺は。
そういう意気込み。
同じ映画館でスクリーン4での上映が終わったら次はスクリーン3へ。そこでの舞台挨拶が終わったらまたスクリーン4へ。館内を走り回って移動してるし、一度は私の移動が間に合わなくてもう俳優が次のスクリーンに到着しちゃってるわけ。
焦った。スタッフには止められちゃうし。待て、おい!チケットあるよ!と言ったら通してくれたけど。当たり前だけど。焦った。
行く前から大邱の映画館周辺の地図を毎日見て、なんかこのくらい歩けそうじゃない?などと思っていた。だが地方の一駅は都心の一駅とはわけが違う。実際タクシーで10分以上かかったので歩ける距離ではなかった。
出演者たちは巨大ラッピングバスで移動するため、堂々と映画館前にバスが停まっていたりする。映画館が数件密集している場所では俳優さんたちもだが、私の移動もちょっと楽だ。小走りだったのは変わらないけど。
バスの近くで待っているファンも多い。とても多い。
私も何回かはバス前で入待ち出待ちをしたが、映画上映時間に間に合わず泣く泣く振り切って走った事も…スケジュール詰め込みすぎではー?
しかし俳優さんたちは私よりも小刻みにハードなスケジュールで移動しつつ、上映後あるいは上映前に約5分の舞台挨拶をこなしているんだなあ。
1時間ほど空きができた時にKFCに入って昼食をとった。
全世界どこにでもあるKFC。世界中どこで食べても同じ味に違いな…不味かった。バンズが固くてボソボソで鶏もパッサパサ。コールスローサラダもキャベツが固くてびしゃびしゃの酢漬けみたいな味がする。枯れ枝のようなポテトをかじりつつ、今頃조승우も移動バスの中でテイクアウトのこの不味いKFCを食べているのかもしれない。お疲れさん、と感傷的になった。
後から知ったのだがキム・ソンギュンさんは大邱出身だった。舞台挨拶のご当地ネタ的なことを言っていたが、全回ほぼ同じネタだった。
慶尚道の言い方で「우리가 남이가」これをソンギュンさんがずっと言っており、조승우も真似していたり。승우が過去ミュージカル公演を行った大邱オペラハウスについても何度も言及していた。
そして『韓国「県民性」の旅』(鄭銀淑 著)を読んでいたらこんな一文が。
「映画『友へ チング』にウリガナミンガ(俺たちは他人か)、チングアイガ(友だちじゃないか)という台詞が登場する。これは釜山など慶尚道の男が重んじる義理人情や友情を表わす言葉だ。特に「ウリガナミンガ」。たとえば困っている隣人を助けてあげたとき、礼を言おうとする相手に対して「水くさいじゃないか!」といった意味で使われる。義理人情にあふれる釜山人気質を表わした方言だ。」
『チング』でもそのセリフあったっけ?そっちは全然覚えてなかった。でも調べると大体우리가 남이가は慶尚道方言で身内、味方であることを強調する表現って出てくるから、大邱、釜山での舞台挨拶でお客さんにウケてたのもなるほどねー、と思った。
조승우 180929 “명당” 대구 무대인사 『明堂』舞台挨拶@大邱 (로고 크롭,2차 가공 금지)ちょっとづつ違う表情。#조승우 #명당
😊😊😊😊조승우 180929 “명당” 대구 무대인사 『明堂』舞台挨拶@大邱 (로고 크롭,2차 가공 금지)#조승우 #명당
いい表情をしている😆180929 “명당” 대구 무대인사 『明堂』舞台挨拶@大邱 (로고 크롭,2차 가공 금지)#조승우 #명당
この手の動きが😆180929 “명당” 대구 무대인사 『明堂』舞台挨拶@大邱 (로고 크롭,2차 가공 금지)#조승우 #명당
日本から来ました
舞台挨拶でみんながスローガン持ってるのを見て、俺もやりたいなあでも気の利いた一言が思い浮かばないし、仕事が詰まっていて時間もないから…と諦めかけていた。でもやっぱり作ろう!
前日になって100均にかけこんだ。業者に発注すればもっとオシャレでいい感じの플카を作ってくれるらしい。
自力で作ろう。カッターさえあれば出来る。
カラーボードに切り抜いた蛍光シールを貼るだけ!フォントをプリントアウト、蛍光シールの上に置いてカッターで切り抜く。ただそれだけの力技な上に特にいいフレーズもなくて「日本から見に来たよ!」アピールのみ。遠目で見たら切り口の汚さも関係ないだろう。
実際当日はカメラを構えてるから、一人で写真や動画撮りつつ플카を掲げる事が出来ず、あー持って来たけど出さないで終わるかなーと思ってた。何回目かの舞台挨拶で、とうとう승우が俺の席のある列に上がって来たわけよ。
チャンスは今しかなーい!カメラ降ろして플카をバッと挙げた!
けど見てない全然見てない。ですよねー…諦めて下ろそうとしたら、あ!気付いた?!見た?今見た??!!
플카を見て俺の目を見て、うんうんと頷きサムズアップすごい決め顔で。ああ余裕があればスマホででもそのキメ決めの顔を動画に収めたかったです…私の心の中に保存…もー急に手が震えちゃってねえ。
플카をしまってもう一回カメラを構えないといけないのに、手がー手がーー。涙がー。いや泣くのは後だ、終わってからだ!!
というわけでこんな即席플카でも応援グッズは何かあった方がいいかもね。とあらためて思いました。
さようなら大邱
ソウルに帰ります。 pic.twitter.com/fvmFqlzQtv
— LIN 욘욘슨 (@szkll) 2018年9月29日
大邱の映画館を5館駆け抜けました。文字通り駆け抜けました。
ソウルとは違う空気のある大邱、第一印象は「(中国広東省の)深圳みたい」だった。大邱にはもっと美味しいものも見るべき場所もたくさんあるけど、今回は映画館とショッピングセンターと新世界デパートとKFCしか見ていない。
また来てみたいし来るかもしれない。舞台挨拶などで。
帰りのKTX車内で食べた夕飯↓ 胡桃の入った鈴カステラみたいなのとのり巻き。
のり巻きの具がまさかの青唐辛子だった。辛かった。美味しかったけど。