DoubleMintGum

I'm a Feminist,Shipper,Slasher and Fan girl.

Double your pleasure Double your fun,With Doublemint Doublemint gum.

2001シャー・ルク・カーン来日レポ

'01.9月2日 よみうりホール
          「Open Your I's!&Feel India!」印度西部大地震チャリティ映画祭

       

         

ゲスト:シャー・ルク・カーンジュヒー・チャウラー

       

       

-上映作品-

『婿殿』1998年(原題『Dulha Raja』)監督/ハルメーシュ・マルホートラ
  主演ゴーヴィンダ/ラヴィーナ・タンドン

       

『ミモラー心のままにー』(原題『Hum Dil De Chuke Sanam』)監督/サンジャイ・リーラー・バンサーリー 主演アイシュワリヤー・ライ/サルマーン・カーン

       

『イエス ボス』1997年(原題『Yes Boss』)監督/アジズ・ミルザー 主演シャー・ルク・カーン/ジュヒー・チャウラー

                   

 まさか日本でシャー・ルク・カーンとジュヒー・チャウラーに会える日が来るなんて思わなかった。日頃、印度映画関係に何のコ ネもない、ファンクラブなんてものにも入っていない、いち映画ファンの私の所にはもちろんそんな「情報」なんて入ってこない。ある日主催者(インドセン ター)からのDMを受け取ってビックリ「本当に来るの?!」
DMをもらってから2日後に、チケットを普通にぴあで購入。どうせ熱狂的ファンに買い占められているだろうから良い席なんてないだろうさ。ところがあっさり7列目をゲット。狐にでもつままれた感じだ。「ちゃんと宣伝してるの?!」
  実際、宣伝は極めて狭い範囲で行われていたようだ。シャー・ルク・カーン(以下、SRK)のファン、印度映画のファン、在日印度人・・・・しかし、チャリティーが目的ならもう少し色々な媒体にアプローチしないとなあ。
それにこのプログラム。一日に印度映画3本(各回入れ替え制)ってきついぞー。マニア以外は。だし、なーんでこれを選んだのかなあ。
ゴーヴィンダ作品だって見たいけど、朝9:30からっていうのがねえ。せっかくSRKとジュヒーが来るのに、こんな古い作品をやらんでも・・・・。
主催者側の配給の問題とか有るのでしょうけど。

 何はともあれ、SRKに会える。私とsally小姐はそれぞれパンジャビとサリーに身を包み会場のよみうりホールへ向かう。
  今年、有楽町そごう後に出来た都内最大の某電化製品量販店の7階へ。時間潰しにパソコン売り場でADSLなど体験していると、店内に印度人率が高いのに気付く。やっぱりね。
   SRKとジュヒーは、2回目と3回目の上映前に登場する予定だ。

 開場もスムーズにいって、中ではなんと『DDLJ』日本公開当時のパンフがタダで持ってけ泥棒状態で置いてある。ええええ えー。私はちゃんと金払って買ったのになあ。と言いつつも2冊持ってきたが・・。入場時に配られたのは、これまたついこないだまで、三千なんぼで売ってい たSRKのTシャツ。金出して買った人はむかつかないのかなあ。そんなセコイ事考えるのは私だけ?なーーーんか、おやりになっている事がずれてるような・・・・。

 場内はジワジワと満席になってくる。ほぼ時間通りに始まる。ほ、ここは印度時間じゃないのね。SRKの最新作 『ASHOKA』の予告編が前触れなく上映された。そーだ、そーだ!どうせならこれをやっておくれよう。でも、なんというか・・予告上映を見ても拍手も起 こらない。何で何で?何なんだこの雰囲気?!今まで参加してきた「映画祭」とは少々空気が違う気がする。
  司会は映画評論家の襟川クロ。インドセンター代表の御挨拶の後、某政治家H山登場。興醒めである。が、いよいよ待ちに待ったKing Of  Bollywoodシャー・ルク・カーンの登場だ!!

 

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 いや~、喋る喋る!仕切る仕切る!営業慣れしてるなあ。とてもフレンドリーな感じ。大スターなのに。「ゆっくり喋りましょう か?大丈夫?」と通訳の方にも気配りしつつ自分のペースで喋り続ける。「本当は着物を着て来たかった。でも女性物しかなくてやめた」とか、「最新作 『ASHOKA』では印度史上実在の王を演じている。この役作りで前半は長髪。それに上半身裸(笑)」とサービス精神旺盛。
英語で喋っていて、通訳も英語 だ。何故、ヒンディー語の通訳をつけないのだろうか。(松岡環さん希望)それくらい可能な事ではないか?彼らに母語で話してもらいたい、と思うのは私だ け?案の定、この通訳の方は印度映画に精通していないらしく、あの名作『炎』('75/原題『Sholay』)の事すら知らない様子。
   司会の出る幕もない。そりゃそーだ。世界中でショーをやってる経験豊富な人達なんだよ。ファンへのサービスってものを一番よく判ってる人達なんだよ。
「色々質問を用意していたんですが、印度の俳優さんは大変自立していらして、御自分の言葉で語る事がいっぱいあるんですね」と、驚きを隠せないようでし た。

 引き続きジュヒー登場。顔より目が大きい。真っ白なパンジャビ姿。キュートだあ。ジュヒーの話しによると「昨日日本に着いて、明日帰る」そうな。そんな 強行スケジュールなのか。勿体ないなあ。そんなんじゃあ日本のメディアにもあまり登場出来ないじゃないか。・・・・ふと、昨年行った東京国際映画祭の空気 を思い出した。「イベント」としてこなす事が最優先で重要で、愛情が足りないのだ。映画にも、ゲストにも。しかし愛情のない「イベント」ほど虚しいものは ない。私も経験が有るけど、企画は練って練って、愛情を注がないと人に共感を与えられず「企画倒れ」になる。今回のように・・・少なくとも私が見たこの回 はね。

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SRKとジュヒーは頑張っていたと思う。日本での印度映画の状況などもよく知っているし、コミュニケートしようと努力していた。だが、あまりに通り一遍 な進行であった為それがままならない。98年のファンタスティック映画祭でカジョルが来日した時は、日本側の認識不足(ヒンディー映画のスターがどれほど のもんか、なめていたんだろう)と在日印度人のあまりの熱狂ぶりで会場はパニックになったという。パニックを推奨する気は毛頭ないが、それにしたって花束 やプレゼントを渡すファンが3人しかいないってどーいう事?

  司会者の「はい、もう結構です」に一番うろたえていたのはSRK自身だ。「え??もう?これだけでいいの?もっと会場とコミュニケートしなくていいの?」 と。そして自分からジュヒーと共にステージ前方に出て来て、上手、真ん中、下手に丁寧な挨拶をしていた。SRKファンクラブの方々はパーティーイベントで 交流出来るからいいのでしょうが、一般のファンにとってはあまりにあっけない幕切れでした。こんだけの大スターを忙しい中呼んでおいて、こんだけかい?!
  まあ、3回目の舞台挨拶では凄く盛り上がったのかもしれないけれど。

  これの4日前に行った呉鎭宇の舞台挨拶との落差に、なんか拍子抜け。不完全燃焼。
    映画本編が始まっても、拍手なし。どんなに素晴らしい場面にも客席の反応が薄い。映画は感動出来たし、生のSRKは凄くかっこよかった・・のに「何だったのだろう」